2011年 09月 05日
▼久茂地川にカニやトビハゼが! この前、散歩に出かけたとき、干潮で水の引いたの久茂地川の泥の上で動めくものを発見! 川に下りれる階段があったので、降りてみたら、カニやトビハゼが驚くほどたくさんいた。 那覇市街地を流れる川は、僕が住んでいた頃に比べるとだいぶ水質が改善されたとは聞いていたが、一見見たところ、決して「きれい」ではないので、びっくり。時々覗き込んで、「あ、意外と魚がたくさんいる…」とは思っていたけれど。 ▼那覇市内の川 昔から、那覇市内を流れる川をなんとかきれいにできないものかなぁ…と思ってきた。観光が「基幹産業」の沖縄で、「自然の美しさ」が売りの一つなのに、いくら市街地とはいえ、この見た目は…。 仙台に行った際に、友達に「那覇市内の川、汚いんだよねぇ…道路つくるより、川をきれいにすればいいのに」と言ったら、「え?那覇に川ってあったっけ…………。ああ、あれね、あれって用水路でしょ?w」と、冗談まじりに言われた。確かに…。 川の汚れの最大の原因は、下水道が完全には普及しておらず、生活用水等がそのまま流れ込むことらしい(もちろん、ゴミの投げ捨ても見た目的にはわかりやすい川の汚れの原因だが…)。しかしそれでも、少しずつ下水道も整備され、那覇市内の川は浄化が数値的にはだいぶ進んでいるようだ。 以下、沖縄県環境保全課が発表している水質測定結果で、うちの近所の久茂地川・安里川のBOD値(河川の汚れの指標とされ、数値が低いほどきれいということになる。5以下だと、フナや鯉も棲むことができ、川の自浄作用も維持されるとか)。平成12年度からの経年変化を表している(各測定ポイントで上下に数値が書かれているが、この上下に分かれている意味は、表からはわからない…)。 数値的には改善されているとはいえ、先の友人のコメントが示すように、「河川」としての景観の工夫も含め、まだまだやるべきことはあるのではないだろうか。せっかく、生き物も戻ってきているのだから。 ▼大きな道路を建設するよりも… 8月28日、那覇空港と那覇市若狭を結ぶ那覇西道路が開通した。その一部が、沖縄初の海底トンネルを含むことから大きな話題になっている(→琉球新報の記事)。これで、那覇空港からこの付近への移動時間は、27分から12分に短縮されるらしい…。 まぁ、だいぶ便利になるのだろうが、この事業費の1680億円と、これから維持するためにかかるお金を考えるとどうなんだろう?と僕は思ってしまう。なければないでも済んだような…。 国の予算でつくられる関係もあって道路建設に重きが置かれているのかもしれない。また、このような大規模な工事は、わかりやすい雇用対策ともなる。しかし、長い目で見れば、沖縄の(市街地も含めた)自然環境を充実させることが、大きな財産となることは明らかだ。 沖縄県は、国に対して、使途の自由度の高い「沖縄振興一括交付金」の創設を要求している。それが実現した際に、どこにどういう形で使って行くのか、注意深く見つつ、意見を言っていかねばと思う(もちろん、それが実現しなくても意見は言っていかねば!)
by Hideki_Sunagawa
| 2011-09-05 11:31
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