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2012年 04月 03日

東京滞在記1

3月29日〜4月2日まで、東京に滞在していました。3月30日に、大学院時代の指導教官、船曳建夫先生の退官記念セミナー&パーティーがあったので、参加せねば、ということで上京。せっかく上京するなら…ということで、相方や友人たちと会ってきました。


a0137527_20543677.jpg東京に住んでいる間、頻繁に行っていた新宿御苑へ。

例年ならソメイヨシノが満開の時期。

なので、上京スケジュールが決まったときは、「花見ができるかな?」と思っていたけれど…残念ながら、今年は花の季節がだいぶ遅い感じ。

新宿御苑では、早咲きの桜がようやく咲いているという程度。いつもなら2月がピークの梅がまだ残っていてびっくり、でした。とりあえず、東海桜とパチリ。


a0137527_21194293.jpgセミナーとパーティーが開かれる東大の駒場キャンパスへ。

ここには、結構古い建物が残っていて(本郷キャンパスほどではないけれど)、久しぶりに訪れると、この雰囲気いいなぁ…と思う。

よく考えたら、大学院にいる間と、博論終了後の二年間非常勤講師として勤めたので、実は、かなり長い期間お世話になったキャンパスだ。

でも、学部は違う大学(都留文科大)だったので、ずっと東大に対して帰属感覚がなかった。けれど、遠く離れると懐かしく感じるせいか、自分の一部になっていることを感じる。

船曳先生の退官記念セミナー&パーティーに出席して、一層そのことを強く感じた。その辺りの話は、次回に。


駒場キャンパスは意外と緑も多く、人が少ないときに歩くとほっとします。大きな山椿の木が花をつけていました(いまいち大きさが分かりにくい画像だけれど…苦笑)。

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# by hideki_sunagawa | 2012-04-03 21:33 | Diary
2012年 03月 26日

休み>ニュース紹介

今週、LGBTニュース紹介はお休みです…。最近、すっかり隔週になっている感じですが。

年度の代わりに差し掛かり、僕自身、大きな変化の時期に入っています。というより、人生の転機という感じでしょうか…。沖縄に来て来月の15日で一年になります。のんびりしていた一年ですが、そろそろ腹をくくらねば、という感じになってきました。

社会への貢献を考えつつ、自分のやりたいことをできるような生活をつくりあげたいと思い、これからしばらく踏ん張りの時期になりそうです。まぁ、やはり、チャレンジしたいことにはしておかないと、ね、ということで。

またおいおいここでも報告していければと思います。
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-26 10:34 | LGBT/gender
2012年 03月 22日

番組紹介『性同一性障害~それぞれの一歩~』

『ムーブ 性同一性障害~それぞれの一歩~』という番組が、九州・沖縄地区(TBS系列)で放送されるそうです。琉球放送(RBC)では、3月24日(土)17時〜17時半。

他、今後の放送予定は以下の通り。

宮崎県・宮崎放送(MRT)  3月22日(木) 10:50  
鹿児島県・南日本放送(MBC)  3月25日(日) 6:15  
長崎県・長崎放送(NBC)  3月25日(日) 25:20  
大分県・大分放送(OBS ) 3月25日(日) 25:20  

ムーブ 番組ホームページ  http://www.e-jnn.com/move/index_f.html
(「オンエア」に案内が載っています)。

ーーー

それにしても…いつまでも、マスコミで真面目にLGBTに関するテーマが取り上げられる時には、たいてい「性同一性障害」。同性愛がテーマになることはほとんどない(そういう意味でも、NHK教育テレビ「ハートをつなごう」はすごかった…)。学校教育でも同様な傾向が。いろいろと考えさせられる状況だ。
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-22 01:43 | LGBT/gender
2012年 03月 20日

もつれた糸のときほぐし方

先週の土曜日、なは女性センターで、勝方=稲福恵子さん(早稲田大学 琉球沖縄研究所所長)の講演があり、足を運んだ。

僕自身いろいろとお世話になっているし、会うとほっとできる方なので、お会いしたいなぁ、と思って(一応?、僕は、同研究所の招聘研究員でもある)。講演前のやりとりでも、講演中でも、柔らかい話し方。こういう語り方ができるといいなぁ、と思う。

講演のタイトルは、「私にとっての沖縄女性学」。彼女自身が母親と祖母との葛藤を見つめつつ感じていたこと、自身がそこから逃れたいという思いから沖縄を離れたこと、などを語りつつ、そこを乗り越えて行く中で出会って来た(乗り越える力をもらってきた)文学やフェミニズムの話だった。

僕も大学の学部は英文科だったので、改めて英米文学も読みたいなぁ、と思ったり、ああ、フェミニズムの土台となっている理論も勉強し直したいなぁ、と思いつつ話をうかがっていた。

彼女は、フェミニズムの色々な理論を紹介した後に、「それぞれに、もつれた糸のときほぐし方は違う。だから、批判するときに、『あなたは間違っている』と言うのではなく、『自分の場合は、こうだったけれど、あなたはそれでいいの? それで余計に、もつれさせてない?』と言いたい」と語っていた。

この表現、すばらしいなぁ、と思った。活動するにしても、研究するにしても、大事にしたいなと(社会をどう変えて行くか、という問題の場合は、そうはいかない面もあるけれど)。

また、質問で、「言語の問題に触れられていなかったけれど…」と「うちなーぐち修復」に取り組んでいる人(「修復」という言葉を使われていた)から、独立言語としての「うちなーぐち修復」について、彼女の考えを問う質問があった。

僕は、正直、その質問を聞きつつ、「いや、それ、今回のテーマの範囲じゃないから」と思ったが、恵子先生は、その活動/運動の意義を認めつつ、そして自身も「うちなーぐち」への愛着を語りつつ、「でも、誰かを抑圧したり、分断させるものにならないように気をつけないと」と答えていた。

その回答もいいなぁ、と思った。全体として、それぞれが抱えているもつれをどう解きほぐすのか、その中で(あるいは、そのために)、どう人とつながり、どう思想を使い、つくりあげていくのか、という意識を感じる、いいお話だった。

人文/社会系の研究者としてこうありたいなぁ、と思い、少し、学問への思いがまたよみがえって来た。僕は、今は、自分のやりたい研究と教育をやるためには、大学に就職しないほうがいいと考えているのだが、こういう研究者の方々とのやりとりは続けて行きたいなぁ、と思っている。
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-20 13:22 | LGBT/gender
2012年 03月 19日

LGBTニュース紹介 03/19

▼サンクトペテルブルクの反同性愛法、制定される

サンクトペテルブルクで進んでいた「反同性愛法」が、知事のサインによって制定された。

この法律は、公の場において、同性愛やトランスジェンダーの人たちが、自身のアイデンティティを公にするなどして「推進」してはいけないというもの。この法律の制定により、LGBTのパレードなどが違法なものとなる。

同法の成立に対しては、世界的に反対署名が呼び掛けられ、米国大統領もロシアに対して懸念を表明していたが、ロシア政府は内政干渉として反発を見せていた。なお、ロシアでは、他にも同じ法律の導入へ向けて動いている市が三つあり、更なる広がりが心配されている。

*PINKNEWSの記事*


▼イラクで、LGBTやemoファッションの若者、殺害される

イラクで、今年の2月6日以降、「emo」と呼ばれるファッションを身につけた若者や、LGBTと見なされた若者が、武装集団によって、誘拐、拷問、殺害されていると報道されている。

「emo」というのは、80年代に米国で生まれたハードコア・パンクロックのスタイル。地元のLGBT活動家によると、最初の殺害は2月6日にバグダッドのSadr市区で起きたという。

被害者は、56人〜100人に及ぶと言われており、暴力を受けたものの命をとりとめた5人が病院で殺害されたという証言もある。地元のメディアやアルジャジーラTVによると、殺害された人は、3月7日までに90人にのぼると報道している。

*PINKNEWSの記事*


▼国連でLGBTの人権をめぐり協議

国連の人権委員会で、3月7日、初めて正式にLGBTに対する暴力や差別について、政府間協議がおこなわれた。同協議にあたって、国連事務総長の潘基文(パン・ギムン)氏がビデオメッセージを発信。

同メッセージの中で、氏は「自分も含め、同年代の多くは、性的指向や性自認という問題を話すことなく成長してきた。しかし、これは命にかかわる問題であり、このことについて声を上げることを学んだ。」と語っている。

この協議は、歴史的なものとなったが、多くのイスラム、アラブ、アフリカの代表者が会場から退席するということも起きた。

*Fridaeの記事*

*国連事務総長のメッセージ*
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-19 05:58 | LGBT/gender
2012年 03月 17日

講演「尊厳死と同性婚」報告

▼講演会に参加しました

昨日、開催されたブレイク・オオシロ氏の講演「尊厳死と同性婚」に行って来た。行く前から「十分に広報されていないようだけど、大丈夫?」と思っていたけれど、案の定、大きなホール(300名くらい入るかな?)ながら、参加者はおそらく40名ほど(しかしその中に、「このブログで知って来ました!」と声をかけてくださった方もいました!うれしかった〜!!)

どちらのテーマも重要だし、ハワイの議員の中でもかなり「実力者」(与党の代表を務めていた)で、シビルユニオンを実現させた人物の話が聞ける貴重な機会だっただけに、参加者が少なかったのは残念。


▼尊厳死をめぐって

最初は尊厳死について。米国では3州が認めている。要件はそれぞれの州で若干違っているが、オレゴン州では、余命六ヶ月であること、証人が二人必要なこと(一人は第三者)、もちろん当人の意志がはっきりしていること(後に取り消すこともできる)など。

彼自身が、この問題に関心を持つようになったのは、幼なじみが15歳でガンで亡くなったときのことを忘れられないからだという。激しい痛みに苦しみ、末期は痛み止めのモルヒネで意識がほとんどなく、「それまでの彼ではなかった」様子だったという。

「余命六ヶ月」という条件などから、一見、先日紹介したALSの人の問題と違うように見えるが、もしも、生きることを維持する装置などを拒否することが可能という前提があるなら、「余命六ヶ月」という判断がくだされる時期があるわけで、結局、もし十分なサポート制度があれば選ばないかもしれない死を選ぶという選択へと動かされるという状態には変わらないのではないか…と思ったり。


▼自分だったら…

ましてや、米国では、保険制度が日本とかなり違い、貧しい人は医療保険に入っていないため、十分な医療が受けられないという背景もある。保健制度が不十分な中(まぁ、それが不十分と思わない人も多いのかもしれないが)、尊厳死の制度化は疑問が残る。

確かに、自分が末期状態で苦しむこと、意識がなくなるかもしれないこと、を考えると、尊厳死には賛成したい。しかし、それが認められることによって、生きるための制度(貧富の差に関係なく生きたいと思う人を支えられる制度)を整備するための努力がなくなってしまうのではないか、というところがどうしても単純に「賛成」と言えないところだ。

うむー。難しい。


▼シビルユニオン

後半は、今年の1月1日に施行された、ハワイ州のシビルユニオンについて。シビルユニオンは、結婚とは定義上は一線を画しているけれど、法的には結婚とほとんど同じもので、同性間のパートナーシップを保証する形として、多くの国や地域で制定されている。

実は、ハワイでシビルユニオンが具体的に検討され始めたのは、米国でも最も早い時期(1991年)だけれど、実際に通るまでにだいぶ時間がかかった。これまで何度も議会に出されながらも通らず。通ったかと思ったら、知事が拒否権を発動したり…。

昨年も危うかったが、一つの変化をもたらしたのは、彼がカミングアウトしたことによるようだ。

彼が言うには、同僚議員たちにパートナーを紹介していたが、彼がゲイであるとは意識されていなかったという。彼が自身に15年共に人生を歩んで来た同性のパートナーがいること、なぜ、この法案を通したいと思っているかということを伝えたことで、反対する声が減ったという。

この法案を巡っての彼の葛藤は、大きかったようだ。彼は、当時、与党のリーダーで、そのリーダーとしての立場を求められていた。それは、同僚議員の意向を汲むこと、同僚議員を守ること、だったという。それと、自身が通したいと思っていた法案の間で苦しんだようだ。

その苦悩の末のカミングアウトだったようだ。


▼その後のハワイ

興味深いのは、シビルユニオンが通った後に、同性婚をめぐる世論が大きくかわったということ。シビルユニオンが通る前、2年前の調査では、同性婚を認めるべきと考えている人は30%だったが、それが、通った後では49%になり、反対の30%を大きく上回るようになったという。

やはり、議論を経て、また同性カップルが健在化する中で、同性カップルに対するイメージが変わったのではないだろう。


▼余談…

最後に、僕は、彼が議員になったときからこの法案を通したいと思っていたのか、それとも、議員を務めるうちにそう思うようになったのか、という質問をした。これは、彼のシビルユニオンをめぐる意識がどう変化したのかを聞きたかっただけなのだが、「この法案を通したいために議員になったのか」と聞かれたと勘違いした風だった(通訳が入ったせいもあるかもしれない)。

なので、回答は(当たり前だけど)、議員としてやってきたこと、やりたいことはたくさんあって、シビルユニオンはその一つというものだったが、ちょっと気に障る質問となってしまったようで、がっかり…。ま、いいんだけど…。


とにもかくにも、当然ながら、同性間パートナーシップをめぐって制度をつくりあげていくことには、やはり大きな労力と忍耐力がいるのだなぁ…と痛感。具体的な形として何かを実現するのは大変なことだ…。
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-17 19:05 | LGBT/gender
2012年 03月 13日

講演「尊厳死と同性婚」(by ブレイク・オオシロ氏)

▼講演の案内

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「尊厳死と同性婚~選択の自由のある社会へ~」というテーマの講演会が、3月16日(金)、沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」で開催されます。

講演されるのは、オープンリーゲイのハワイ州議会下院議員のブレイク・オオシロ氏。ハワイで通過した、ドメスティックパートナー制度の立役者です。詳しくは、県のサイトをご覧ください。参加申し込み書には、氏名や住所等の連絡先が求められていますが、課に確認したところ、氏名はイニシャルでも可、住所は市町村単位で大丈夫とのことでした。

☆平和・男女共同参画課 平成23年度人権啓発講演会開催のお知らせ


▼「尊厳死」について

なお、今回の講演は、「選択の自由のある社会へ」というサブタイトルで、同性婚と尊厳死が並べられていますが、現在、日本で議論されている尊厳死の立法化に関しては、障がい者団体などから強い反対の声があげられています。

というのも、どんな障がいや病気を持っている人も生きたいと思ったときに生きられる制度的なシステムが完全には整ってないがゆえに、「尊厳死」と名付けられた死を選ばざるを得なくなる(選ばさせられる)という状況に追いやられる可能性があるからです。この辺については、以下のサイトをご覧ください。

☆生命維持に必要な治療を拒否するための法案上程に対しする反対の声明

☆安楽死・尊厳死について
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-13 23:25 | LGBT/gender
2012年 03月 12日

LGBTニュース紹介(の代わり)

ちょっとしんどいので、ニュース紹介は休み…その代わりというわけじゃないけど、昨日から始まった電話相談「よりそいホットライン」の案内を。24時間通話料無料とのこと。

五つの相談テーマの一つとして、「性別や同性愛に関わるご相談」も掲げられています。厚生労働省の補助金によるモデル事業らしいです。

<よりそいホットライン 0120-279-338> → サイト

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# by hideki_sunagawa | 2012-03-12 05:58 | LGBT/gender
2012年 03月 09日

つらつらと思い出す

今月に入ったころから、テレビで、昨年の3月11日を振り返る特集が増えている。僕も、「あれから一年か…」と、当時のことを思い出すことが多くなった。

しかし、その頃もそうであったように、今もなお、とても複雑にからんだ気持ちや思考に整理をつけることはできない。


東京での揺れやそれに伴う経験は、凄まじい被害を受けた地域とは比べられない。それは、その地域に比べればあまりにも被害が軽く、ゆえに比べるの自体どうなのだろうという思いをもたらすからだ。

その思いが、東京でのあの時の経験を語りにくくしている。ものすごい数の人たちが、大きな不安を抱えながらも、妙に落ち着いた振る舞いで、何時間も歩いて家に帰ったり、街中で寝て過ごした。

僕も中心部から住宅地へ向かう流れの中にいた。揺れた時に開催されていた報告会が、予定通り夕方まで続き、その後、夜まで会議があったため(なんということ!)、家に向かい始めたのは夜だった。まだ寒く、妙な緊張感と不安ながら、一緒に報告会に出ていたパートナーと友人と延々と歩いた。

あの時は、初めての経験ながら、「こういう時はこんなものだろう」と言い聞かせていたけれど、今から振り返ると、胸が少し苦しくなるのはどうしてだろう?


数日間、東京では基軸とも言える電車も十分に動かず、最初の頃はそれなりにあった食べ物も日が経つれて不足気味になった。電気の節約もあいまって、東京全体が暗い雰囲気に包まれていた。地震が裂け目を入れたのは、大地だけでなく、空間であり、人々の気持ちであり…そんな気がした。

原発事故によって飛散した放射性物質に関して、様々な情報が流れ、心配する人とそうではない人との間で微妙な対立感がうまれた(それは今も続いている)。原発に近い人ならまだしも、東京の人が心配するなんて、という言葉を付随させる人も少なからずいた(いる)。

東京で一番放射性物質が降ったと<後から>報告された、その日、その時間、僕はたまたま仕事で外を歩いていた。それがどの程度影響するものかどうかわらかないけど、正直、心のどこかに「あーあ、なんでまたあの時に…」という気持ちが残っている。


原発に関しては、もともと東京で使う電力のためにつくられたものなのであり、東京のエゴの結果として語る言葉も(今もそうだが)多く聞かれた。その批判は、全くその通りだ。しかし、その構造を生んだ(生んでいる)のは、東京に住んでいる人たちだけの心性だけではない、という思いも僕の中にはあった。

都市化、効率のよい経済体制、国全体が経済的に「成長」することを望む心性、そういうものの延長線上に東京があるのは確かだからだ。そして、それを強く推進人と、それを批判する人は、東京(や大都市)に住む人と、地方に住む人に分かれるわけでもない。


東京あたりで地震を経験した人は、その揺れによって、その震災の片鱗に触れたという感覚がもたらされ、それにより、震災の映像の延長線上に(その遠い端に、とはいえ)自分たちがいたこと、いるこを痛感させられた。

延長線上にいたというその感覚が土台となって、沖縄に住んでいる友人たちとの震災を巡る感覚の大きな違いとなっていることを僕は強く感じていた。「映像に映し出していたような被害に合わなかった」という意味では同じはずなのに。

僕は、言語化しづらいその震災感の違い、共有できなさに、ずっと戸惑いを感じていた。そして、それは逆の側の共有できなさを照射することになる。やはり被害が絶大だった地域と、大きな揺れを経験してもそうではなかった地域の人とでは(と言っても、被害の程度は常にグラデーションなのだが)、どんなに想像をしても近づけない、共有できないものがあるということを突きつけられるからだ。

その両側とも共有できないという分断感が、常にひりひりとした痛みとなって抱え込まれている。だからこそ、国家の枠で一体感を強調する語り、表象には、一層苦々しい思いが残る。


また、この震災の経験は、「次は東京か」という思いを強め(だから、そのような報道も増えているのだろう)、一層大きくなった不安を背負わされることになった。そんな中、僕は東京を離れることになった(前々から決めていたことなのだけれど)。

だからこそ、東京を離れることへ妙な罪悪感みたいなものがあった。今も、複雑な心境だ。もはや、東京も僕にとっては故郷なのだから。

また、その後の、被災地の状況も、原発をめぐる事柄も、考えれば考えるほど暗い気持ちになってしまう。

一年経ったからといって、問題が解決したわけでもなければ、僕自身の気持ちも整理がついたわけでもない。いや、整理はつかないだろう。今は、整理がつかないまま、吐露することに意味があるような気がしている。
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-09 05:13 | Diary
2012年 03月 07日

他人の力が必要な理由

ここ数年、年老いた母は、家で鬱々と過ごすことが多く、次第に調子も悪くなっていた。いろいろな理由があるけれど、ここ数年病気がちなことが最大の理由。そのため歩くことが減り、足腰がかなり弱り、さらに病気がちになり…という悪循環になっていた。

ことある度に、少しでも(家の中ででも)歩いた方がいいと強く言っては来たのだが、なかなか子たちの言うことは聞かず…。しかし、先週の父親の13回忌に来ていた親戚(80歳の女性)が、うちに泊まった時に、一緒に出かけ、かなりの距離を歩き、それをきっかけに元気になったという。

たった2−3日のことだったのに、家で立ち上がったり歩いたりする姿もだいぶ変わり、表情も見違えるように明るくなった。


その変化を見て、「だからあんなに歩くことの大事さを言ったのに…」という思いと、「無理にでも、一緒に出歩くようにすれば良かったんだよね」という反省する気持ちとが去来。

しかし、母親の性格を考えると、僕や姉が無理に連れて出歩こうとしても、きっと簡単には応じなかっただろうなと予測がつくし、歩いている間も、すぐに不満が出たりして、お互いいい気分ではなかったのではないか…と思う。

親子という近い関係では、ついついお互い甘えが出がちで、衝突を生みやすい。今回のことは、「やはり、少し距離感のある人が介在することが重要だなぁ」と改めて認識するきっけとなった。


また、来ていた親戚は、冗談を良く言う、とても明るく前向きな人。その性質も良かったのだろうと思う。それは、僕の家族にはない特徴だ。家庭の中で生じがちな問題は、家族が共有している性質を土台としていることも多い。

だから、それを共有していない人が入ることが重要になるのだろう。しかしまた、あまりにも全てを共有していない人だと難しい面もある。今回は、親戚であり、彼女が那覇に住んでいた頃によく世話になったということが功を奏したようだ。


おそらく、このことは、家庭だけでなく、様々な集団やコミュニティにも言えることなのだろう。時に、違う視点、違う性質からのアプローチが、行き詰まりを突破させる力となる。

しかしそれは、逆に言うと、その集団やコミュニティの既存の体制や構造、あるいは構成員の心性をも変えてしまう可能性もあるということだ。だからこそ、集団にとっての他人(つまり他者)を恐れ、排除しようとする動きが生まれて来るのだろう。

そして皮肉なことに、行き詰まれば行き詰まるほど、同質なもので集まり排外的になっていく。その方向性に、救いはない。

…自分の家族の経験から、そんなことを考えた。少し、話を膨らませすぎたかな?
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-07 05:23 | Diary
2012年 03月 05日

LGBTニュース紹介 03/05

▼ 中国で、社会学者が同性婚法を模索

a0137527_2492919.png中国の著名な社会学者、Li Yinhe氏が、同性婚法案を支持するように、議員への呼びかけを始めた。

Li氏が、同性婚の実現を求めるのは、今回で四回目。中国社会科学アカデミーの研究者である彼女は、現在北京でおこなわれている、年に一回開催の全国人民代表者大会で支持を呼びかけている。この会議のメンバーは3000人。

彼女は、同性愛は現在の中国法では違法ではなく、同性婚は、市民としての権利に反しないと主張している。また、当局に対して、同性婚を認める利点として、世界に対して、人権を守っていることの証明として使うことができ、米国に対して優位に立てると述べている。

さらに彼女は、カトリックの国と違い、伝統的な中国文化においては、同性愛は、まゆをひそめるようなものではなかったことを指摘すると同時に、HIVの感染拡大を低下させられる可能性があると現実的な視点も提示している。

* GAY STAR NEWSの記事*



▼ ジャパン・タイムズの同性婚をめぐる議論が米国でも話題に

ジャパン・タイムズで繰り広げられている同性婚をめぐる議論が米国でも話題になっている。

この議論は、ロサンジェルス・タイムズの同性婚をめぐる論説に対する批判が、ジャパン・タイムズに掲載されたことから始まった。

ロサンジェルス・タイムズの論説は、同性婚を「異人種間婚」に例えて、同性婚が一般に受け入れられる可能性について指摘したもの。

米国では、25年前の調査で、「異人種婚」を受け入れられないと答えている人が65%もいたが、現在は、87%の人が「異人種婚」が増えているのは社会にとっていいことか、少なくとも特に違いはもたらさない、と回答していることから、同性婚もじきに大きな問題でなくなるだろうと論じている。

これに対し、「人種混淆への反対は、白人優位に基づいたものであって、結婚の根本に関するものではない」と、その比較への批判が掲載された(→)。


そして、その意見に対して、このような偏見のある意見が反対意見なしに掲載されるのか、市民権を誰が享受できるかを決定する権利は誰にも無いとの反論が掲載され(→)、また、同性婚反対派からの再反論が別の人から出されている(→)。

この議論は、米国の論説が日本で議論になっているとして、米国でも注目され、GAY STAR NEWSなどが記事にしている。

*GAY STAR NEWSの記事*


▼ Ben Cohen、反いじめキャンペーンに参加

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優勝経験を持つラグビー選手で、自身は異性愛者ながら、ゲイコミュニティへのアライ(支援者)として活動しているBen Cohen氏が、毎年アイルランドでおこなわれているLGBTに対するいじめに反対するキャンペーンに参加した。

このキャンペーンは、BeLong To Youth Servicesがおこなっている、Stand Up! Awareness Week on Homophobic Bullyingというもの。

Cohen氏は、「誰でも、若い人たちが自分らしくいられるにしなければならない。学校でも、スポーツの場でも、家でも」とスピーチをおこなった。このキャンペーンは今年で三回目となり、3月5日〜11日を啓発習慣としている。

*GAY STAR NEWSの記事*


▼ サンクトペテルブルクの反同性愛法案、可決

LGBTに関することを公に訴えてはいけないとする法案がサンクトペテルブルクにおいて出され、国際的な反対運動がおこなわれてきたが、同法案が市議会で可決された。

しかし発効には、市長のサインが必要なことから、市長にサインしないように圧力をかけようと署名が呼びかけられている

*反対をよびかける動画*

* 反対署名先: ALL OUT*
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-05 05:25 | LGBT/gender
2012年 03月 02日

「下地勇」考

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下地勇さん10周年記念アルバムを購入。2枚組29曲が収録されている。以前から、このブログでも何度も取り上げているが、彼は、みゃーくふつ(宮古島の言葉)で歌を作り歌っている(共通語の歌もあるけど)。

僕の両親は宮古島出身で、父親が生きているときは、二人でみゃーくふつで会話をしていることが多かったし、親戚もそうだったので、僕自身は話せなくとも(子どもには基本的に共通語で話しかけるので)、その音には懐かしいものを感じる。

彼の歌を聴いていると、聞き覚えのある言い回しがちらほら出て来て、「ああ、あれは、みゃーくふつの世界ではよく言われる言葉だったんだなぁ…」と確認できたりする。

彼の歌は、もちろん、よく知られていて結構売れてもいるけれど、僕は、彼の歌、業績は、もっともっと高く評価されるべきだと思っている。歌詞も曲も素敵で、曲調の幅の広さもすごいのだが、それに加え、これまで誰もしたことのない、みゃーくふつを現代的楽曲にのせるということをやってのけたということは、いくら評価してもしきれないほど大きな功績だ。

そして、下地さんのすごいところは、単にみゃーくふつの生活世界を描いただけでなく、おそらく、むしろその言葉の中、生活空間の中だけで生活していると、逆になしえない、叙情化をおこなったことだと思う。

一見、彼のみゃーくふつの歌は、ずっと使われて来た(今は急速に無くなりつつある)言葉を使って、昔からある様子を表現した、という印象を残すが、実は、非常に現代的な感性と生活をとらえなおし、現代に生きる言葉にヴァージョンアップしているのだと思う。

まさに、ある一定の年齢の人は懐かしさを喚起させつつ、より広い人たちに共感させられる情景と心境を歌っているのである。また、宮古島の生活世界を知っている人には、「あるある」と感じさせながら、知らない人には、なんだか面白いと思わせる表現でもある。

僕が不思議に思うのは、沖縄の言語を復興させようとしている人たちの語りの中から、彼がなしえた(なしえている)すごさへの評価が聞こえてこないことだ。それは、やはり復興のイメージが古典と結びついているからか、それとも、本島南部を中心化しているからか。まぁ、言葉を残さねばと思ってつくっているわけではない(なくなっていくことは心配しているけど…)、と語る彼なので、そういう流れには巻き込まれたくないだろうけれど。


一昨日の父親の13回忌で、宮古島から来ていた親戚が、今もみゃーくふつで話しているのを聞き懐かしく思った。そして、6割くらいながら、ある程度聞き取れている自分にも驚いた。後で考えたのだが、それは、幼い頃に聞き馴染んでいたということもあるが、下地さんの歌を頻繁に聞いていたおかげもあるのではないかと思った。

宮古島の親戚のところへ行って滞在するのが、一番その言葉を修得するのにいいのだが、そういう生活はゲイにはつらい部分もあるので、とりあえず、しばらくは、下地さんの歌で独学をしてみようと思う(笑)<実は、僕の両親の住んでた地域と少し言葉が違うらしいけれど…。
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# by hideki_sunagawa | 2012-03-02 05:20 | Okinawa
2012年 02月 29日

閏日(うるうび)

今日は父親の13回忌。

つまり、父が亡くなったのは、2000年。パレードの復活へ向けて大変な思いをしている時だった。

秋から入院していた父親を見舞うために帰郷しようと思いつつ、パレードの準備やら何やらでなかなか帰れず、ようやく2月に一旦帰る日を決めたものの、年度末が近づく中、HIV疫学研究班の報告会が入ったりして先延ばしに。それがゆえに、最期を見送れないままになってしまった。

容態が急変した時に側にいた叔母から「最期に、指で『ひでき』と何度も書いていた…」と聞いたときには、胸がつぶれそうだった…。


そしてまた、今日は、2005年に亡くなった姉の誕生日でもある。彼女は、4年に一回しかまわってこない閏日に父親が亡くなったことに苦しんでいた。

三つ年上だった彼女の年を、今の自分はとっくに越えている。なんだか不思議な気がする。


今日は、いろんなことを思い出したり、考えたりする一日になりそうだ…。
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# by hideki_sunagawa | 2012-02-29 05:51 | Diary
2012年 02月 27日

LGBTニュース紹介 02/27

▼マレーシアでトランスジェンダー女性への暴力急増

マレーシアのクアンタンで、トランスジェンダー(TG)女性への暴力事件が、この半年間で少なくとも13件起きていると報告されている。

ある女性は、暴力を受け、首を切られている。また、別のメイクアップアーチストの女性は、バイクに乗った6人の男性からチェーンや鉄パイプなどで殴られ、止めに入った友人も殴らたという。

いずれも同じ集団によるものと見られており、警察もチームを組んでいるものの、調査が行われているか不明なようだ。

この事件について伝えるFridaeの記事


▼カメルーンで3人のレズビアンが逮捕される

カメルーンで逮捕された10名の女性のうち3名が「同性愛行為をおこなった」として起訴されているとイギリスのBBCが報道した。

カメルーンで、女性が同性愛によって裁判にかけられるのは初めてという。報道によると、レズビアンカップルの一人が、男性と結婚している女性と関係を持ち、そのことでもとめたことから、結婚している女性の夫が自分の女性も含めた彼女らを訴えと見られている。

3月の上旬までこの裁判は一時休止となっていると報告されているが、この裁判の行方を、世界の権利運動団体が注視している。

この事件を伝えるADVOCATEの記事


▼ジェンダー不一致のある子どもといじめに関する調査

ハーバードの公衆衛生の研究者たちが、ジェンダー不一致のある子どもたち(他の同性の子たちと同じように振舞わない子たち)が、身体的、精神的、性的な虐待を受けやすく、のちのちPTSDで悩むことが多いとの研究結果を発表した。

この研究は、Growing Up Todayという全国調査の結果から、9000人の若年層が思い出した子どもの頃の経験を分析したもの。

ジェンダー不一致のあった子どもたちは、そうでない子(ジェンダーが一致していた子)に比して、後々、PTSDで悩む可能性が倍だという。

調査チームは、「親は、ジェンダー不一致への差別が10分の1の子に影響を与えていることを認識すべきである。それは、幼少期に起きながらも、その後長らく大きな影響を与えているのだ」と述べている。

この調査結果についてのADVOCATEの記事


▼性同一性障害の女性を女性施設へ、と勧告

戸籍上は男性だが性同一性障害があるとして、手術で女性の体になった受刑者が、現在男性用施設に収用されていることから、兵庫県弁護士会は24日、女性用施設に移すよう法務省などに勧告したと発表した。性別適合手術を受けた収容者の移送を求める勧告は全国初という。

兵庫県弁護士会は、彼女が「男性用施設に収容されているのは人権侵害」とし、白承豪(はく・しょうごう)弁護士は「収容施設の区別は、変更のハードルの高い戸籍でなく、収容者の性自認によるべきだ」と話している。

弁護士会によると、同受刑者は、20歳前後に性別適合手術を受けたものの、戸籍の性別は変えていなかったという。

刑事収容施設の男女別は戸籍で判断されている。現在、刑務所側は女性看守を配置するなどしているが、頭髪は丸刈りで女性用下着を着けられず、入浴時は男性刑務官が監視しているという。

朝日新聞の記事
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# by hideki_sunagawa | 2012-02-27 05:52 | LGBT/gender
2012年 02月 23日

東京からの来客

a0137527_18424775.jpg先週から今週にかけて、東京から、パートナーや友人カップルが相次いで来沖。

パートナーとは、のんびり家で過ごす時間がほとんど。右の写真は、高校時代よく通った喫茶店に行ったときのもの。

懐かしい〜という表情で撮影(笑)。



ちょうど入れ替わりで来た友人カップルとは、首里城周辺&金城町の石畳、美ら海水族館、佐喜眞美術館、県立美術館、平和祈念資料館をまわった。

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僕も練習がてらレンタカーを運転するはずだったが、結局、水族館の帰りと、平和祈念資料館の帰りにそれぞれ20分くらい運転しただけ。

でも、前回の練習よりだいぶ慣れてきた感じ。少しずつ進歩しているはず…。

今回、沖縄へ来てくれた二人には、東京での生活で本当に支えられた。どんなに感謝しても感謝しきれない。

多忙な二人だが、こうして時間をつくってきてもらえたこともうれしかった。次回は、僕が運転して案内できるようになっていなくちゃ。
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# by hideki_sunagawa | 2012-02-23 18:46 | Diary
2012年 02月 20日

ニュースアップの代わり

今週もたてこんでいて、ニュースをアップできなそうなので、代わりに、10日の「なは女性センター」でおこなった講座の記事を。

琉球新報2月16日付。きっちりとしたまとめで、書くべきことをちゃんと書いてくださっています。これを執筆してくれた記者さんと、これだけのスペースを割いての掲載をオッケーしてくれたデスクさん(?)に感謝。

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# by hideki_sunagawa | 2012-02-20 06:17 | LGBT/gender
2012年 02月 15日

Q&A

先週の金曜日のなは女性センターでの講座、多くの方に来ていただき、雰囲気もよく終えられました。ご来場くださった皆様に感謝。

さて、この講座に来てくださったある方から、メールで質問をいただきました。ご家族とPCを共有しているので、メールでやりとりはできないとのことでしたので、この場を借りてお答えしたいと思います。


質問は以下の二つでした。

>カミングアウトする勇気はどこからくるのでしょうか。
> 親に孫をみせられないことに対して、どう考え親とどうむきあっているのでしょうか。


(1)カミングアウトについて

実は、今の僕にとっては、もはやカミングアウトはあまりにも自然なことであるがゆえに、「勇気」を必要とするものではないのです。もちろん、最初からそうだったわけではありません。

自分が同性が好きだということを初めて友人に伝えたのは、中学時代でした。そのときは、とても緊張しましたが、友達は、「ふーん、そうなんだ?」という感じであっさりと受けとめてくれました(心境はどうだったかわかりませんが)。

そしてその後も、彼は僕の片思い話や、悩みを嫌がることなく聞いてくれ、その関係は高校時代もずっと続きました。この受けとめてもらえた経験が、僕にとってとても大きかったと思います。

その後、少しずつ、自分が信頼できる友人(当然それは自分にとって大切な人たちでした)に、伝えるようになっていきました。それでも、20代の半ばくらいまでは、そのことを口にするハードルは高かった事を覚えいてます。時には手紙で伝えました(まだメールのない時代です)。

けれど、自分のことを知ってくれる人が身の回りに増えていけばいくほど、次第に、なんでこのことを隠さなくちゃいけないの?と感じるようになりました。異性愛者は、異性との恋愛についてさんざん語っているのに…。

20代後半にはだいぶオープンになっていましたが(二人の姉にもその頃に伝えたと思います)、大きな転換は、大学院の面接試験のときに、「自分はゲイの立場から、ゲイのコミュニティの調査をします」と言ったことでしょうか。その後、大学院に入ってからの自己紹介でも同じことを繰り返し言いました。

遡って考えると、僕は別に「勇気」があったのではなく、自分のことをわかって欲しいという思いが強かったのだと思います。

次第に、いろんな人と出会う中で、自分がゲイであることをわかってくれる人がたくさんいることを実感し、そして、僕がつながりたいと思っているような人ほど、このことをちゃんと考えて受けとめてくれたので、「このことで離れる人がいるなら、それはそれでいいや」と思うようになったのです。

自分がつながれる人たちがたくさんいると実感できたことは大きいですね。


(2)親との関係について

父は2000年に亡くなったので、今は、母との関係ということになります。

僕は正直、これまで、「親に孫の顔を見せる」ということに重要な意味を感じたことがないので、この質問に答えるのは難しいなぁ、と思っています。異性と結婚しても子ができないことはたくさんあります。また、子をつくらないという選択をする人もいるでしょう。

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、それで、親が残念に思ったり、悲しむとしても、それはしょうがないことです。人生において、誰しも自分の望みが常に叶うわけではありません。自分の望み、希望、夢が叶わないと知ったとき、そのことをどうとらえ、自分の中に生じる落胆をどう処理するかは、最終的にはその人自身が考え、消化するしかないことだと僕は考えています。

僕が不思議に思うのは、皆、そんなに親のために生きているのかなぁ?ということです。親の望む通りの子どもであり続けたのか? 親の望む進路を選んで来たのか? 親の望む通りのところに就職したのか? 親が望む相手と結婚したり、パートナー関係を結んで来たのか? 親の望む通り子をつくってきたのか? 親の望む通り生活をサポートしてきたのか?

同性愛者であるということを大事にして生きていくこと、それを伝えることをめぐって、親に落胆させることを責めるような言い方は世の中に溢れているのですが、そのような言葉を耳にする度に、僕は、上記のような疑問を感じたりしています。

親の期待にどれだけ応じるか、それぞれに違いはあるのでしょうが、同性愛者であるということは、僕にとってはとても大事なことですし、誰を好きになり、誰と人生を共にしていくか、ということを親の望みのために諦めたいとは思わないですね。

だからと言って、親と断絶する必要もないわけで、親が理解できるようにできる範囲で努力をし、関係もできる限りつないでいくことはできると思っています。

答えになっているかどうかわかりませんが、そういう風に考えています。

私自身の関係で言うと、伝えた当初、戸惑い、悲嘆していた母親ですが、今は、パートナーを連れて行くときには料理をつくって歓待してくれるようになりました。10年前には、そういうあり方は想像すらできなかったし、だからそういうことを望みもしなかったけれど、こうした受容を経験してみると、「こんなに幸せに感じるものなんだなぁ…」と実感しています(もちろん、人それぞれ親との関係は違うので、それぞれにどういう距離がいいのかは違うと思いますが)。

ーーー


<メールをくださった方へ>

さて、メールでのやりとりですが、ご家族とPCを共有していても、yahooやhotmail、googleなどでは、web上で自分だけで管理できるメールアドレスを得られるので、そういうところにメールアドレスをつくってメールをくだされば、もう少しやりとりできるかと思います。

また、電話でのやりとりは、自分が苦手なこともあり、今のところ対応していないので、今回はブログを通じてのお返事となりました。同じような質問を抱いている人も少なからずいらっしゃると思うので、自分の考えをまとめるのにいい機会をいただいたと思っています。ありがとうございました。
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# by hideki_sunagawa | 2012-02-15 18:44 | LGBT/gender
2012年 02月 13日

LGBTニュース紹介 02/13

▼カリフォルニア州、同性婚禁止に違憲判決

結婚を男女間に限定するとしたカリフォルニア州の憲法改正に対して、サンフランシスコ連邦高裁が違憲との判断を下した。

カリフォルニア州では、州裁判所の判決に基づき、結婚の平等化(同性婚の認可)が2008年6月に開始されたが、「Proposition8」と呼ばれる、結婚の定義を男女間に限る、すなわち同性間の結婚を禁じる憲法改正案が2008年11月の住民投票により僅差で通ったため、同性婚が停止されていた。

同性婚反対派は、連邦最高裁に上告する予定だが、最高裁はカリフォルニア州の問題として訴えを却下する可能性もあるとみられている。


▼ウガンダで、反同性愛法案、再度提出される

これまで、二度に渡りウガンダで提出され、可決は免れて来た反同性愛法案が、また国会に提出されたとBBCが報じた。

ウガンダでは、もともと同性愛は違法となっているが、この法案は、それをさらに厳しくしようとするもので、場合により死刑に処せられる可能性もある。国会に提出される度に、国際的な反対運動がおこなわれ、イギリスや米国の首脳も圧力をかけてきた。

日本でも、昨年6月、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アフリカ日本協議会、東京プライドが、駐日ウガンダ大使館を訪問し、同国の性的少数者の人権状況について意見交換を行い、ウガンダの性的マイノリティの人権が守られるよう要望書を提出している。

同意見交換の報告書(pdf)


▼欧州議会、反同性愛の冊子配布に有罪の判断

欧州議会は、「同性愛は『道徳的な退廃』」などと書かれた冊子を配布した4人のスウェーデン男性に対する有罪判決を支持した。同法廷は、スウェーデンでくだされた有罪判決は、言論の自由を犯してはいないと判断した。

このリーフレットには、同性愛を性的逸脱であり、社会の道徳的崩壊の結果とし、HIVの広がりの責任と書かれてあり、小学校などで配布していた。


▼サンクトペテルブルクで、反同性愛法案が通る

ロシアの第二の都市、サンクトペテルブルクで市議会に提出されていた、同性愛などを公の場で「推進」することを禁じた法律が通った。この法律は、街頭で性的マイノリティのパレードやイベントなどを開催したり、人権を求める活動を禁じるもの。

これまでも、パレードの主催者らが罪の問われてきた。

この法律をめぐっては、昨年からインターネット上で25万人を超える人の反対署名が集まっていた。また、オバマ大統領がこの法案を批判。それに対して、ロシアの外相が反論するなど、国際的にも関心の高い動きとなっている。
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# by hideki_sunagawa | 2012-02-13 06:05 | LGBT/gender
2012年 02月 09日

メディアの責任

『オキナワグラフ』というローカルな写真月刊誌がある。昭和33年に第三種郵便物の認可を受けているようなので、約55年の歴史があるということになる雑誌である。しかし、歴史がある=優れたメディアということではないようだ。

その今月の特集は「沖縄のおネエたち」。基本的には、地元のいわゆる「ニューハーフ・ショーパブ」の紹介と、そこで働いている人たちのインタビューとなっている。それに加え、沖縄の性同一性障害の人たちを多く診ている医師のインタビュー、そして観光バーを営んでいるゲイのインタビューが掲載されている。

地方に住んでいるトランスジェンダーの彼女たちが顔を出してインタビューに答えている心意気には心動かされるものがある。

しかし、医師のセクシュアリティ観は時代錯誤的(あるいはとてもオリジナルな奇異なもの)だし、ゲイのインタビューの中で、記者の文章として出てくる「世の中には、息子の性癖を…」という言葉には唖然とする。ゲイであることを性癖と表現しているのだ。

ゲイの方のインタビューは、全体として、親には子のあり方を理解して欲しい、という内容でいいものだ。しかし、「性癖」と位置づけられているものをどれだけの親が受け入れられると言うのだろうか。「癖」なら治せ、という話になりかねない。

僕は、<基本的には>細かい表現にこだわって抗議するのは賛成しない。しかし、この「性癖」という表現は看過できない。なぜならば、それはセクシュアルマイノリティの問題の根幹だからだ。同性を好きになること、体と異なる性自認を持つことは、そういう「性癖」などといったものではないということを理解させるために多くの人たちは闘って来たのだ。

それでも、ちょっとした文章なら見逃したかもしれない。しかし、これは、医師のインタビューも登場する特集記事なのである。


僕は、この特集を組んだ人たちは、この言葉の問題を指摘すれば理解するかもしれない、と思い、メールを送った。気になる部分がいくつかあります、と書いて。電話番号も書いておいたら、編集者の一人から電話がかかって来た。声の感じからすると、そんなに年齢はいっていない女性という印象だ。

僕はなるべく落ち着き目に話をし始めたのだが、最初から、防衛的な印象の強い応答であった。そして、ある言葉のやりとりで怒りのスイッチが入った。それは、僕が「現在、ゲイであることは性的指向として表現されるようになっていますが、それはどうしてだと理解されているのですか?」と聞いたときに、「どのようにお答えしても、お怒りは変わらないでしょうから」という返答が帰って来たときだ。

コミュニケーションを遮断する言葉。そして、自分の勉強不足、知識不足は全く認めないというスタンス。

いろんなやりとりがあったが、全体として、彼女が、僕の発言を活動家(=特別な立場の人)の一面的な意見、としてしか見ておらず、それよりは、彼女がインタビューしたバーの人の方がリアリティがあると判断しているということを感じ、愕然とした。

僕が、「セクシュアルマイノリティの自殺率が高いと言われていることをご存知ですか?(それを頭において記事を書いていますか?)」と尋ねたことに対して、「それって、どうなんですか? Pさん(そのバーの人)に聞いたら、自分のまわりでは知らないと言っていました」と。

唖然。統計として現れているもの、専門家とのやりとり、いろいろな活動を通じて、僕が得て来た知識を否定し、自分がたまたま知り合ったバーの方の一人の経験だけを根拠とするなんて、いったいどういうことか。


「性癖」という言葉も、「インタビューに答えた人が使ったので」ということを言い訳にしていた。しかし、インタビュー内容は「」内で表現されているが、その言葉には「」はついていない。彼女ら編集者がそう思っていたという証拠だ。また、ちゃんと勉強していれば、インタビュイーが使った言葉でも、この言葉を使うのにためらい、どう使うかを考えただろう。

もちろん、その観光バーの方のリアリティは、その方のリアリティである。その言葉を自分のことを語る言葉として持っているのかもしれない。しかし、その一人の人の発言をより広い文脈の中でどう位置づけるか、そのまま使っていいのか、他の言葉に置き換えてはダメか、ダメならどうフォローを入れておくべきか、を考えるのが、メディア制作者の役割ではないのか。


当然、そのためには、ある程度の知識が必要になる。僕は、「どういう書籍を参考にされたのですか?」と聞いた。彼女の答えは、「今後、ご教示ください」というものだった。一冊の本も読んでいないようだ。なんたること。

彼女は、その勉強不足について、「月刊の雑誌なので一年もかけて勉強することもできませんし」と言う。また「誰もが100%満足できるものはつくれませんから」といった極端な例を持って来て言い訳する。誰も、そんなものは求めていないというのに。

2−3冊の本を読むこと(あるいは見比べた上で1冊の本を読むこと)すらせずに、よくこんなセンシティブな面のある問題を扱ったもんだと思う。しかし、彼女は、そのようなセンシティブなものとして扱う態度を、何度も「ナーバスな」と呼び、そして、「こうして噛み付くのは逆効果じゃないですか」とも言った。

「はるな愛さんのように、楽しく、自虐的なところもありますけど、そうしていったほうが理解が広がるのではないか」ということも。

何度も「こうしてとりあげたことに意味がある。となりにいるんですよ、と伝えたかった」ということを言っていた。繰り返しになるが、僕は、インタビューに答えた人たちのことは尊敬している。だが、この企画自体には、そんな意味はない。なぜなら、既にメディアで提示されているイメージをなぞっただけのものだからだ。何のオリジナリティもない。沖縄でも既に「オネエキャラ」としてテレビに出ている人もいるのだ。


とにもかくにも、その電話で話をした彼女が、丁寧な言葉づかいながらも、全く間違いを認めもせず、こちらの意見を「噛み付いている」ものであり、過剰なものであり、ナーバスなものであるという位置づけしかしない応対に、怒りが込み上げた。

そして、怒りがおさまると、とても悲しい気持ちになった。今は、そのやりとりで、自分がとても傷ついたんだということを実感している。彼女は、僕のことについて、新聞記事などから先に知っていたようだ。その新聞記事から勝手なイメージをつくりあげていたのだろう。

「砂川さんはオネェカルチャーなどにも違和感を感じられるでしょうが」という、よく分からない事も言われた。僕は、メディアの「オネェ」の括り方、扱いかたにはとても疑問を感じているが、「オネェカルチャー」に違和感を感じたことなどない。

そんな風に勝手に決めつけられ対応されたことを含め、バカにされたという印象が残った(「砂川さんに監修をしてもらえば、良かったのでしょうが…」という言い方もされた)。

もちろん、彼女は「そんなつもりはない」と言うだろう。この特集も、理解を広める「つもり」でやったと主張で正当化するのだから。まぁ、僕の「バカにされた」という印象はさておき、メディアはどんな「つもり」でやったかではなく、どういう言葉を書き、どういうイメージをつくったかで責任が問われるべきであることは言うまでもない。

そして、自分の制作したものへ意見が寄せられたときに、応答し、制作したものを振り返る姿勢がない者は、メディアをつくるプロとは言えない。
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# by hideki_sunagawa | 2012-02-09 05:20 | LGBT/gender
2012年 02月 06日

なは女性センターで講座します

毎週月曜日はLGBT関係のニュースをアップしているけど、今日はちょっとしんどいので休みまーす。かわりに(?)、今週金曜日に「なは女性センター」での講座の宣伝を。お近くの方で時間のある方はぜひお越しくださいませ。

ーーー
「同性カップルの社会的認知へ向けて〜同性間パートナーシップと結婚の平等性について〜」
日時:2月10日(金)午後7時〜8時半
会場:なは女性センター第2学習室
(那覇市銘苅2-3-1 新都心銘苅庁舎1F <てぃるるじゃないよ!)
ーーー

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# by hideki_sunagawa | 2012-02-06 06:09 | LGBT/gender
2012年 02月 03日

まだまだ大丈夫

a0137527_1382951.jpgローな日記をアップした一昨日の午後、友達がドライブがてら海が見えるカフェへ連れて行ってくれた。

僕からお茶に誘ったところ、ちょうど声をかけようかと思ってたと。

晴れて気持ちの良い暖かい日。西に傾いた太陽が海面に反射してきれい。海の音はやはり落ち着く。沖縄での海との距離感、やっぱりいいなぁ。

落ち込み気味な日記を読んで心配してくれたのねー、と思った。

別の友人も、後日「食事しに来ませんか」と誘ってくれた(こちらは、時間の都合上、お断りすることになったけど)。ありがたいことだ。

たぶん、しばらく、あれやこれや考えて、気持ちはすっきりしないかもしれないけれど、こうして身近に会え人がいるうちはまだまだ大丈夫な気がする。
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# by hideki_sunagawa | 2012-02-03 06:19 | Diary
2012年 02月 01日

ちょっとしたこと

ここ最近、ちょっとしたことで心身の健康が低下しつつある感じ…

ふと振り返ってみると、引っ越してしばらく、近くのJAで地元の野菜をよく買って食べていて、歩くことも多く、特に意識せずとも体重も減少していた。

しかし最近は、料理をする気が起きずに、夕飯は弁当を食べることが多くなり、なぜか以前は全然飲まなかったダイエット・コークが習慣化。外出も減り、当然、体重も増加。

憂鬱な気分がそうさせたのか、そういう生活が憂鬱な気分にしたのか…。そんな中、人間関係もネガティブな方向に考えて、余計に悪化させ、また憂鬱な気持ちに。とほほ。

なんて思っていたら、急に妙な腰痛が始まった。やはり、心と体は別ものじゃないんだなー。

気持ちは目に見えないし、コントロールするのは難しい。とりあえず、生活をできるところから建て直すことにしよう…とはいえ、そのエネルギーが起きにくい状態が問題なので、どれだけできるかわらからないけど。

2月は、楽しい予定もあるし、節分もあるし(?)、きっと気分も入れ替わるはず。
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# by hideki_sunagawa | 2012-02-01 05:58 | Diary
2012年 01月 30日

LGBTニュース紹介

▼米国の人気女優の発言をめぐり議論

『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役として日本でも良く知られている米国の女優、シンシア・ニクソンが、自身の同性愛は「選択」と表現したことをめぐって、米国で大きな議論となっている。

議論を引き起こした発言は、ニューヨークタイムズのインタビューの中で語ったもの。それは次のような内容だ。

「私は、最近、同性愛者の聴衆に向けて力づけるスピーチをして、その中でこう言いました。『私はストレートであったこともあるし、同性愛者(gay)であったこともある。そして、同性愛者のほうが良かった』と。そしたら、その言い方が、同性愛が選択であるかのようだから変えるようにと言われました。でも、多くの人にとってはそうじゃないのはわかっていますが、私にとってそれは選択なんです。」

この「選択」という表現が、米国のキリスト教右派が主張している「同性愛は治せる」というものと呼応してしまうということで、大きな批判が巻き起こった。

その後、このことをめぐってのやりとりの中で、「しぶしぶ」バイセクシュアルであることを認めたと記す記事もある。彼女は、「バイセクシュアルが誰からも好かれないから、その言葉は使いたくない」と語っているという。

また、この議論をめぐって、New York Timesのゲイのコラムニストによる「遺伝によるものか否か関係なく、同性愛者はいなくならない」という文章が同紙に掲載された。この中で、彼(Earl Wilson氏)は、彼女の発言への懸念はよくわかるが、同性愛者であることが「生まれついてのもの」ということに固執することへの批判も投げかけている。

Pink Newsの記事
 … Cynthia Nixon: ‘My homosexuality is a choice’
 … Cynthia Nixon: Bisexuals? We get no respect


▼宮崎県青少年健全育成審議会の同性愛をめぐる記述、削除される

このブログで1月10日に紹介した、宮崎県青少年健全育成審議会議事録の同性愛をめぐる問題のある発言が、サイトから削除された。

新しい議事録の冒頭には、
ーーー
本ホームページに掲載(平成23年12月23日付け)した、平成23年度第2回青少年健全育成審議会議事概要に関し、委員から、様々な誤解を生じているため、発言の一部を取り消したいとの申し出があり、同審議会で了承されましたので、改めて、議事概要を掲載いたしました。
ーーー
と記されている。

もとの議事録には、「女性リード型の描写が進むとホモセクシュアル的な傾向が出てきて、心理的にノーマルな性交渉が難しくなる」といった委員の発言が掲載されていた。


▼イギリスで、HIV陽性のゲイへC型肝炎ウイルス感染注意の呼びかけ

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イギリスのNational AIDS Trustは、HIVとC型肝炎ウイルスに関するレポートを発表し、その中で、特にゲイのHIV陽性者に対し、C型肝炎ウイルスの感染への注意呼びかけた。

「C型肝炎とHIVの重複感染」と題されたこのレポートによると、イギリスのHIV陽性者のうち約9%がC型肝炎ウイルスに感染していること、B型やC型の肝炎ウイルス感染による肝臓疾患の中で、C型肝炎ウイルスとHIVの重複感染が重篤化しやすいという。

そのうえで、HIV陽性のゲイの中でHIV感染が広がっていること、しかし、ゲイを対象とした国による予防のための戦略がつくられていないことから、注意を喚起している。また、HIV陽性者のC型肝炎ウイルスの検査だけでなく、HIV感染後にC型肝炎ウイルスに感染する人もいることから、HIVとC型肝炎ウイルスの重複感染によるダメージについて十分に知らせていくことの重要性が強調されている。

また、C型肝炎ウイルスに関するスティグマが、この流行に拍車をかけることも指摘している。
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# by hideki_sunagawa | 2012-01-30 06:22 | LGBT/gender
2012年 01月 27日

なぜか書けない…

毎日ブログを更新しているときは、やたら次から次へと書きたいことが浮かんで来たのに、一時期中断して以来、なぜか書けなくなっている。習慣の問題か?

書こうかなと思ったことは、「ちょっと書く」には面倒な問題だったり…(「うちなーぐち」とアイデンティティの問題とか)。


もしかしたら、引っ越してから、ようやく今の生活に馴染んできて、発見が減って来たり、刺激が少なくなってきたこともあるかもしれない。いや、本をあまり読まなくなっていることが大きな理由か?(いかんいかん)

すっかり知的な面で怠惰になっているので、ねじを巻き直さねば(古い表現)。

今は、一応、週に3回くらいを目標に書いていくつもりです…。と、結局、今日は内容のない日記。
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# by hideki_sunagawa | 2012-01-27 06:44 | Diary
2012年 01月 25日

BEGINのコンサートにて

先週の金曜日、大阪の友人が、「BEGINの沖縄でのコンサートを観に行くんだけど、チケットが二枚余ってて」と言うので、僕も、沖縄の友人を誘って行くことに。基本的にコンサートは苦手なのだけれど、「たまには行ってみるか…」と思い。

今回のコンサートは、「ビギンの島唄 オモトタケオのがベスト」発売記念の「BEGIN NOGA マンタキー ツアー」のファイナルだという。ということで、アンコールは別として、沖縄をテーマにした歌だけで構成されていた。

盛り上がりのピークは、後半の「オジー自慢のオリオンビール」「アンマー我慢のオリオンビール」あたり。皆立ち上がり、両手を挙げて踊る…そういうのはとても苦手なのだが、前から四列目ということもあり、同調圧力に負けて(笑)踊りましたとさ。

途中、お腹が空きすぎて(コンサートは午後7時〜10時くらいだった)、バックのスクリーンに写った満月のどアップが、どうしてもサーターアンダギーにしか見えなかったりしたけれど、たまにはこういう経験もいいね、という感じだった。


行く前に、「ビギンはMCうまいからねぇ…」と聞いていたが、確かに。自然体で、観客をリラックスさせがらも楽しいしゃべりという感じだった。

しかし、何曲か歌ったアンコール曲の最後に、ボーカルの比嘉さんが言った言葉には驚いた。彼はこういうことを言った(記憶に基づいて書いているので、不正確だけど、内容的には合ってると思う)。

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僕たちは、三線のことや沖縄のことをみんなに知って欲しくて、ずっとやってきた。そして今回、島唄ばかりのツアーをやって、初めは、受け入れられるかな、大丈夫かな、と心配だったけれど、全国どこへ言っても自然に受けとめてもらえた。僕たちは、ずっと、うちなーんちゅであることにこだわってきたけれど、もうそんなにこだわることもないのかも、と思うようになった。日本人になったんだな、と感じた。もちろん、うちなーんちゅであることは消せないことで、それを大事に思うけれど、日本人で良かったな、と。
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彼らの実感であり、アイデンティティの変遷なので、ここで良いとか悪いとか書きたいわけではなく…。でも、とにかく驚いた(苦笑)。前半を聞きつつ、『うちなーんちゅであることにこだわらずに、どこの人でもいいじゃないか、と考えるようになった』と言うのかな、と思ったのだが…。

まぁ、こだわってやり続けてきた結果として、何か感じるものがあったのだろう。あるいは、震災に大きな影響を受けたのかもしれない。

あるいは、これは勝手な想像なのだが…最近、沖縄県内で強まりつつある、古典的な沖縄への回帰を求める流れの中で、どちらかというと色々と混ぜた現代的な表現方法をとる彼らに、そのような復古主義的な人からの批判があったのかもしれない(あるいは、沖縄のイメージを商品にしていくあり方に対してとか)。

いずれにせよ、この変化について、もっと詳しく聞いてみたいものだなぁ、と思う。


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▼ビギンの島唄 オモトタケオのがベスト


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# by hideki_sunagawa | 2012-01-25 06:24 | Diary
2012年 01月 23日

LGBTニュース紹介01/23

LGBTニュースの前に…

今日は、旧暦の元旦。最近は、新月から一ヶ月が始まる感じがいいなぁ…と思っているので、旧暦に沿って、再び、あけましておめでとうございます(笑)。沖縄では、今も、糸満市などでは旧暦の正月も祝う習慣が残っています。僕が子どもの頃は、那覇でもまだ少し旧暦の正月も正月感があったような…。アジアでは旧暦を祝うところが多いし、沖縄も、新暦とはまた違う感じで(観光客へのアピールのためも含め)、旧暦正月を復活させてもいいんじゃないかと思ったり。

さて、LGBTニュースをいくつか。


▼「キング牧師の日」のパレードで、黒人のLGBTグループも参加

1月15日は、黒人の公民権運動指導者マーティン・ルーサー・キング Jr.牧師の誕生日。その日や翌日に、全米各地でその偉業をたたえるパレードが開催された。ロサンゼルスでは、有色人種系のLGBTグループも100人以上マーチに参加し、黒人のLGBTコミュニティの可視化を訴えた。

(動画)Black Gay & Here To Stay - LGBT March in the Los Angeles Martin Luther King Jr Day Parade


▼同性カップルに育てられた子の「幸せ」をめぐる議論

米大統領選の共和党の有力候補、リック・サントラム氏は、今月の上旬、「ゲイ/レズビアンの両親は、子どもらが必要とし、受けるべきものを奪い、それらを得られる権利を奪っている」とロサンゼルスタイムスのインタビューで語り、議論を招いている。

しかし、もともと、同性カップルに育てられた子の発達等に関して、異性カップルの子と変わりないという調査結果は多い。そして、また改めて、彼の意見に対する反証となる、同性カップルに育てられた子のQOL(Quality of Life:生活の質)に関する調査結果が発表された。

この調査は、「レズビアンマザーに産み育てられた青年期の子のQOL(Quality of Life:生活の質)」というもの。「両親/保護者とうまくいっている」「将来を楽しみにしている」「自分自身に満足している」などの一連の質問に関する点数を答える調査で、異性カップルの両親に育てられた子と同性カップルの両親に育てられた子の間に差はないことが明らかになった。

調査者は、この結果について、「私たちのデータは、レズビアンマザーに産み育てられた17歳の子は、他の子たちと同じくらい幸せ」と表現している。

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▼NHK教育テレビ「SONG BOOK in ENGLISH」でジャニスイアンを取り上げるも…

NHK教育テレビで土曜日午後11時から放送されている「アンジェラ・アキのSONG BOOK in English」という番組がある。これは、よく知られた英語の歌詞から、その歌の背景を考えながら英語表現を学ぶというもの。

1月28日は、ジャニス・イアンの1960年代のヒット曲「Will You Dance?」がとりあげられていた。ジャニス・イアンは、デビュー間もなくして一旦音楽活動から身を引いたものの、1970年代に復活し、現在も活躍する歌手である。

若い頃に男性と結婚したがすぐに離婚し、現在は、レズビアンであることをオープンにし、カナダで同性パートナーと結婚もし大きなニュースとなった。

しかし、この番組で彼女の半生について語るコーナーでは、彼女が10代の頃に男性と同棲し結婚したことは触れられたものの、現在レズビアンであること、女性と結婚していることなどには一切触れられなかった。

このような番組において真面目に語られる中では、レズビアンやゲイに関することはタブーということなのだろうか?
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# by hideki_sunagawa | 2012-01-23 07:17 | LGBT/gender
2012年 01月 20日

アンバランスな感じ

数年に一回会う高校時代の友人(女性)が帰省しているというので会った。彼女のご家族が病気をされたことをきっかけにした帰省だったので、そんな話を聞いたり、高校時代の話をしたり、あれやこれや…。もちろん、彼女は、僕がゲイだということは知っている。

というか、彼女は、高校卒業して少し経って、手紙で自分の悩みも含めつつカミングアウトしたのだが、拒絶的な返事をよこした人物だ。僕がカミングアウトした相手で唯一、拒絶的なことを書いた人。なので、なんで、その彼女と今も会っているか、よくわからない面もあるけれど…。


とはいえ、そんな彼女も、「相手の人は東京に置いてきたの?」とか、「東京にいたときと同じ活動をやってるの?」と聞くくらいには変化した。しかし…。

彼女が、僕とパートナーとの関係について、あるいはそれに関する僕の気持ち等について聞いたのは、その一言だけだ。自分自身は、夫との話、子どもの話をさんざんするのに、どうしてなんだろう?かといって、僕に関係する話を聞かないわけじゃない。

僕の親のこと、姉のこと、僕のお腹の手術後のこと(彼女はそのときに見舞いに来てくれた)、仕事のこと、あれやこれや。


けれど、「パートナーと一緒に越して来なかったのはどうして?」とか、「今後はどうする予定?」とか、「寂しくない?」とか一切聞かない。僕の引っ越しをめぐって大きな問題の一つであることは予想つくだろうに。もしも、僕が異性愛者だったら、そうはならなかっただろうということが容易に想像つく。結婚というスタイルをとっていようといまいと。

前も似たような話を書いたが、意識的にしろ、無意識的にしろ、異性愛者が相手のときと明らかに違う形で、パートナーとの関係をめぐる話が回避されることは、僕はとても居心地の悪さを感じる。


もちろん、聞かれたくないという人もいるだろう。しかし、聞かれたい事か聞かれたくない事かは、さりげなく話を振ってみればわかる話だ。また、知り合って間もない相手なら一層慎重になるかもしれないが、この場合は、もはやそういう関係でもない。

同性カップルに関しては、その人がどんなにそのことをオープンにしていても、触れてはいけない事柄だ。オープンにしている相手なら、異性カップルに対する態度と同じ態度で接すればいいだけの話なのに(もちろん、より深い話をしようとする場合には、社会的に置かれている状況の違いという問題も出て来るが…)。


ま、多くの人がそういう風に同性カップルに接せられるようになるまでには、まだまだ時間がかかるのだろう、残念ながら。

僕は、幸い、同じような態度で接してくれる友人たちに囲まれている。そういう友人たちがたくさんいるだけに、たまに、昔のよしみで会うことになる相手には、正直がっかりすることも少なくない。まぁ、それによって、こうして改めて問題を確認することができるのだけれど。

これからは、相手が回避しても、無理にでもパートナーの話や自分のゲイライツアクティビストとしての話をがんがんしていこうかな(苦笑)。
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# by hideki_sunagawa | 2012-01-20 04:00 | LGBT/gender
2012年 01月 18日

ご近所さん

近所の橋のそばに、長らく野宿生活を送っている女性(とおぼしき方)がいる。前々から、「台風のときはどうしているのだろう?」「食べるものはあるのだろうか?」等々、気になっている。

しかしその様子から、正直「どれくらいコミュニケーションがとれるのかな?」という印象もあり、また、何か差し出して失礼に思われることはないのだろうか…という気持ちもあって、なかなか声をかけられずにいた。

昨年のクリスマス、実家で過ごした帰り、彼女が普段いるところを通ったので、実家から手みやげ的に持ち帰る予定だった食べ物とケーキをその場所に置いてきた。しかし「これじゃあ、ちゃんと彼女の手に渡ったかわからないなぁ…」という思いが残ったし、「やはり声をかけることが重要なんじゃないか」という気もして、すっきりしなかった。

それは、自分にとって課題のようなものを抱えてるような気持ちだ。これまで野宿者支援に関心を持ちつつ何もできて来なかったことへの反省や、知らない人に声をかけるという自分が苦手としていることを克服したいという思いなどがその気持ちの土台にある。


そして元旦。やはり実家から帰る途中、ばったりその方と出会ったので、手元に持っていた実家からの食べ物を「良かったらどうですか?」と差し出した。そしたら、「はいはい」という感じで、快く受け取ってくれた。なんだか、構えることなくやりとりできたのが、うれしかった。

よく考えてみたら、彼女は、もっともよくみかけるご近所さんだ。隣に住んでいる人より、アパートの最上階に住んでいる家主さんより頻繁に見かける。そう考えると、ご近所さんにおすそ分けするつもりで差し上げればいいんじゃないか、と思った。

もちろん、本当は、もっと制度的にしっかりと支援されるべきだと思うが、それはそれとして、近所の人がその地域に住んでいる野宿者を「ご近所さん」と思って地域の一員と思うことも重要だと思う。きっと彼女も含めた県内の野宿者も支援しているNPO活動もあると思うので、探してアクセスしてみよう。
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# by hideki_sunagawa | 2012-01-18 06:13 | labor/poverty
2012年 01月 16日

LGBTニュース紹介01/16

▼サウジアラビアで、ゲイ男性がfacebookをきっかけに逮捕される

サウジアラビアで、30歳の男性が、facebookで男性のデート相手を探したことを理由に宗教警察にされたとして、その身の安全が心配されている。

彼は昨年の12月23日に逮捕されたが、Gay Middle Eastの調査後ようやく今になって、そのことが明らかになりつつあり、現在、ダンマームの警察に拘束されており、これから起訴されるとのこと。

同性愛に関しては、禁固刑から、鞭打ちにより死に至らしめられる刑まで幅があるが、社会的身分や宗教的背景などによって左右されることが多く、非西洋からの移民労働者は、上流階級の市民よりも厳しい刑に処せられる傾向にあるという。

*詳細はこちら → Gay Middle Eastの記事(英文)


▼ネイティブアメリカンのオープンリーレズビアン、州議員に

ミネソタ州の州議員を選出する特別選挙で、ネイティブアメリカンであり、オープンリーレズビアンでもあるSusan Allenさんが当選した。

彼女は、ミネアポリスの貧しい地区の代表となった。対立候補者であったNathan Blumenshineさんも敗北を認め、「彼女以上に、このコミュニティの声を代弁できる協力なリーダーはいないだろう」と語った。

米国内で、LGBTの議員を当選させるために活動している団体、Victory Fund は、「これは、私たちにとって2012年最初の勝利であり、今年のLGBT候補者にとってエキサイティングなスタートとなった」と語っている。

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▼カナダで、外国人同性カップルの結婚をめぐって議論

国外からカナダを訪れ、結婚した同性カップルの結婚は合法か…カナダの中で議論が起こった。

発端は、法務省が、カナダで結婚したフロリダと英国のレズビアンカップルの離婚をめぐって、それぞれの居住地で同性の結婚が認められてないため、もともと結婚自体が合法的とはいえないとの論を立てていることを、地元の新聞 Globe and Mail が掲載したことにある。

同新聞によると2003年以来、カナダで執り行われた15,000組の同性婚カップルのうち、5,000組以上が外国からのカップルだという。カナダで結婚した外国からのカップルは、離婚するためには、カナダに一年以上住むことが求められている。

問題となったカップルは、その条件を満たしていなかったが、法務省が、さらに踏み込んで、その結婚の正統性を否定したことが問題となった。

しかし、すぐに首相は、「カナダでおこなわれた結婚は、そのカップルの居住地域で認められていなくても、カナダでは認められる」とのべ、「結婚の定義についての議論を再開するつもりはない」と述べた。

*詳細はこちら → Gay City News(英文)


▼ジョージ・クルーニー、「結婚の平等化まで時間の問題」

ジョージ・クルーニーは、雑誌のインタビューに答え、「国全体で結婚が平等化する(同性の結婚が認められる)のは時間の問題だ」と語り、結婚の平等化を指して、「市民権運動の最後の柱」と呼んだ。

彼は、「世界は変わっているし、そのことは、どんどん問題でなくなっているし、早く実現すべきだと思う。若い人たちは、『何が問題なの?』と思っているよ」と述べた。

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# by hideki_sunagawa | 2012-01-16 06:00 | LGBT/gender
2012年 01月 13日

昨日の講演@大学

昨日、大学の授業に呼ばれて話をしてきた。既に、その授業を持っている先生がセクシュアルマイノリティについて既に話をしてくれていたので、基礎知識的なものではなく、VTRを観てもらったり、自分の経験を語ったりしつつ、セクシュアリティが本当にプライベートなものとして社会の中で存在しているかということについて。

きっちりとした構成の講義ではなかったので、ちょっと漠然とした、メリハリのない話ぶりになったかなぁ…と反省。

でも、70人くらいの講義形式だったけれど、ほとんどの学生が真面目に話を聞いてくれたし、多少眠そうな顔をしながらも寝ている学生はいなかった。そういえば、沖縄に引っ越してから行った講演先(学校)で寝ている学生が印象に残ったことはないなぁ。まだ数回しか行ってないけれど。

車がない&運転できない身なので、モノレールの駅まで、呼んでくださった先生のゼミ生が送り迎えしてくれた。労力をかけさせて申し訳ないなぁと思いつつ、道中いろいろ話ができて、それも楽しかった。

彼女は、LGBTについて強い関心と問題意識を持っている学生で、卒業後は、小学校の教諭になることが決まっているとか。体の性別に違和感を感じる人は、小学生の頃に既に強く悩んでいることが多いし、この頃に自分が同性を好きなことに気づいて悩み始める子も多い。そんな時に、こういう教師に出会えと幸せだなぁ、と思った。

そろそろ、沖縄での生活の基盤を本気でつくらなくてはいけない時期に差しかかっているので、ついつい不安で憂鬱になりがちだけれど、こうして色んな人との出会いが、エネルギーをくれる。招いてくださった先生の、変わらぬ柔らかい対応と笑顔にも心癒された。

少しずつでも、人と出会い、つながり、自分の言葉を伝えて行くことを続けて行こう。
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# by hideki_sunagawa | 2012-01-13 14:18 | Diary