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2012年 03月 26日

休み>ニュース紹介

今週、LGBTニュース紹介はお休みです…。最近、すっかり隔週になっている感じですが。

年度の代わりに差し掛かり、僕自身、大きな変化の時期に入っています。というより、人生の転機という感じでしょうか…。沖縄に来て来月の15日で一年になります。のんびりしていた一年ですが、そろそろ腹をくくらねば、という感じになってきました。

社会への貢献を考えつつ、自分のやりたいことをできるような生活をつくりあげたいと思い、これからしばらく踏ん張りの時期になりそうです。まぁ、やはり、チャレンジしたいことにはしておかないと、ね、ということで。

またおいおいここでも報告していければと思います。
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by hideki_sunagawa | 2012-03-26 10:34 | LGBT/gender
2012年 03月 22日

番組紹介『性同一性障害~それぞれの一歩~』

『ムーブ 性同一性障害~それぞれの一歩~』という番組が、九州・沖縄地区(TBS系列)で放送されるそうです。琉球放送(RBC)では、3月24日(土)17時〜17時半。

他、今後の放送予定は以下の通り。

宮崎県・宮崎放送(MRT)  3月22日(木) 10:50  
鹿児島県・南日本放送(MBC)  3月25日(日) 6:15  
長崎県・長崎放送(NBC)  3月25日(日) 25:20  
大分県・大分放送(OBS ) 3月25日(日) 25:20  

ムーブ 番組ホームページ  http://www.e-jnn.com/move/index_f.html
(「オンエア」に案内が載っています)。

ーーー

それにしても…いつまでも、マスコミで真面目にLGBTに関するテーマが取り上げられる時には、たいてい「性同一性障害」。同性愛がテーマになることはほとんどない(そういう意味でも、NHK教育テレビ「ハートをつなごう」はすごかった…)。学校教育でも同様な傾向が。いろいろと考えさせられる状況だ。
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by hideki_sunagawa | 2012-03-22 01:43 | LGBT/gender
2012年 03月 20日

もつれた糸のときほぐし方

先週の土曜日、なは女性センターで、勝方=稲福恵子さん(早稲田大学 琉球沖縄研究所所長)の講演があり、足を運んだ。

僕自身いろいろとお世話になっているし、会うとほっとできる方なので、お会いしたいなぁ、と思って(一応?、僕は、同研究所の招聘研究員でもある)。講演前のやりとりでも、講演中でも、柔らかい話し方。こういう語り方ができるといいなぁ、と思う。

講演のタイトルは、「私にとっての沖縄女性学」。彼女自身が母親と祖母との葛藤を見つめつつ感じていたこと、自身がそこから逃れたいという思いから沖縄を離れたこと、などを語りつつ、そこを乗り越えて行く中で出会って来た(乗り越える力をもらってきた)文学やフェミニズムの話だった。

僕も大学の学部は英文科だったので、改めて英米文学も読みたいなぁ、と思ったり、ああ、フェミニズムの土台となっている理論も勉強し直したいなぁ、と思いつつ話をうかがっていた。

彼女は、フェミニズムの色々な理論を紹介した後に、「それぞれに、もつれた糸のときほぐし方は違う。だから、批判するときに、『あなたは間違っている』と言うのではなく、『自分の場合は、こうだったけれど、あなたはそれでいいの? それで余計に、もつれさせてない?』と言いたい」と語っていた。

この表現、すばらしいなぁ、と思った。活動するにしても、研究するにしても、大事にしたいなと(社会をどう変えて行くか、という問題の場合は、そうはいかない面もあるけれど)。

また、質問で、「言語の問題に触れられていなかったけれど…」と「うちなーぐち修復」に取り組んでいる人(「修復」という言葉を使われていた)から、独立言語としての「うちなーぐち修復」について、彼女の考えを問う質問があった。

僕は、正直、その質問を聞きつつ、「いや、それ、今回のテーマの範囲じゃないから」と思ったが、恵子先生は、その活動/運動の意義を認めつつ、そして自身も「うちなーぐち」への愛着を語りつつ、「でも、誰かを抑圧したり、分断させるものにならないように気をつけないと」と答えていた。

その回答もいいなぁ、と思った。全体として、それぞれが抱えているもつれをどう解きほぐすのか、その中で(あるいは、そのために)、どう人とつながり、どう思想を使い、つくりあげていくのか、という意識を感じる、いいお話だった。

人文/社会系の研究者としてこうありたいなぁ、と思い、少し、学問への思いがまたよみがえって来た。僕は、今は、自分のやりたい研究と教育をやるためには、大学に就職しないほうがいいと考えているのだが、こういう研究者の方々とのやりとりは続けて行きたいなぁ、と思っている。
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by hideki_sunagawa | 2012-03-20 13:22 | LGBT/gender
2012年 03月 19日

LGBTニュース紹介 03/19

▼サンクトペテルブルクの反同性愛法、制定される

サンクトペテルブルクで進んでいた「反同性愛法」が、知事のサインによって制定された。

この法律は、公の場において、同性愛やトランスジェンダーの人たちが、自身のアイデンティティを公にするなどして「推進」してはいけないというもの。この法律の制定により、LGBTのパレードなどが違法なものとなる。

同法の成立に対しては、世界的に反対署名が呼び掛けられ、米国大統領もロシアに対して懸念を表明していたが、ロシア政府は内政干渉として反発を見せていた。なお、ロシアでは、他にも同じ法律の導入へ向けて動いている市が三つあり、更なる広がりが心配されている。

*PINKNEWSの記事*


▼イラクで、LGBTやemoファッションの若者、殺害される

イラクで、今年の2月6日以降、「emo」と呼ばれるファッションを身につけた若者や、LGBTと見なされた若者が、武装集団によって、誘拐、拷問、殺害されていると報道されている。

「emo」というのは、80年代に米国で生まれたハードコア・パンクロックのスタイル。地元のLGBT活動家によると、最初の殺害は2月6日にバグダッドのSadr市区で起きたという。

被害者は、56人〜100人に及ぶと言われており、暴力を受けたものの命をとりとめた5人が病院で殺害されたという証言もある。地元のメディアやアルジャジーラTVによると、殺害された人は、3月7日までに90人にのぼると報道している。

*PINKNEWSの記事*


▼国連でLGBTの人権をめぐり協議

国連の人権委員会で、3月7日、初めて正式にLGBTに対する暴力や差別について、政府間協議がおこなわれた。同協議にあたって、国連事務総長の潘基文(パン・ギムン)氏がビデオメッセージを発信。

同メッセージの中で、氏は「自分も含め、同年代の多くは、性的指向や性自認という問題を話すことなく成長してきた。しかし、これは命にかかわる問題であり、このことについて声を上げることを学んだ。」と語っている。

この協議は、歴史的なものとなったが、多くのイスラム、アラブ、アフリカの代表者が会場から退席するということも起きた。

*Fridaeの記事*

*国連事務総長のメッセージ*
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by hideki_sunagawa | 2012-03-19 05:58 | LGBT/gender
2012年 03月 17日

講演「尊厳死と同性婚」報告

▼講演会に参加しました

昨日、開催されたブレイク・オオシロ氏の講演「尊厳死と同性婚」に行って来た。行く前から「十分に広報されていないようだけど、大丈夫?」と思っていたけれど、案の定、大きなホール(300名くらい入るかな?)ながら、参加者はおそらく40名ほど(しかしその中に、「このブログで知って来ました!」と声をかけてくださった方もいました!うれしかった〜!!)

どちらのテーマも重要だし、ハワイの議員の中でもかなり「実力者」(与党の代表を務めていた)で、シビルユニオンを実現させた人物の話が聞ける貴重な機会だっただけに、参加者が少なかったのは残念。


▼尊厳死をめぐって

最初は尊厳死について。米国では3州が認めている。要件はそれぞれの州で若干違っているが、オレゴン州では、余命六ヶ月であること、証人が二人必要なこと(一人は第三者)、もちろん当人の意志がはっきりしていること(後に取り消すこともできる)など。

彼自身が、この問題に関心を持つようになったのは、幼なじみが15歳でガンで亡くなったときのことを忘れられないからだという。激しい痛みに苦しみ、末期は痛み止めのモルヒネで意識がほとんどなく、「それまでの彼ではなかった」様子だったという。

「余命六ヶ月」という条件などから、一見、先日紹介したALSの人の問題と違うように見えるが、もしも、生きることを維持する装置などを拒否することが可能という前提があるなら、「余命六ヶ月」という判断がくだされる時期があるわけで、結局、もし十分なサポート制度があれば選ばないかもしれない死を選ぶという選択へと動かされるという状態には変わらないのではないか…と思ったり。


▼自分だったら…

ましてや、米国では、保険制度が日本とかなり違い、貧しい人は医療保険に入っていないため、十分な医療が受けられないという背景もある。保健制度が不十分な中(まぁ、それが不十分と思わない人も多いのかもしれないが)、尊厳死の制度化は疑問が残る。

確かに、自分が末期状態で苦しむこと、意識がなくなるかもしれないこと、を考えると、尊厳死には賛成したい。しかし、それが認められることによって、生きるための制度(貧富の差に関係なく生きたいと思う人を支えられる制度)を整備するための努力がなくなってしまうのではないか、というところがどうしても単純に「賛成」と言えないところだ。

うむー。難しい。


▼シビルユニオン

後半は、今年の1月1日に施行された、ハワイ州のシビルユニオンについて。シビルユニオンは、結婚とは定義上は一線を画しているけれど、法的には結婚とほとんど同じもので、同性間のパートナーシップを保証する形として、多くの国や地域で制定されている。

実は、ハワイでシビルユニオンが具体的に検討され始めたのは、米国でも最も早い時期(1991年)だけれど、実際に通るまでにだいぶ時間がかかった。これまで何度も議会に出されながらも通らず。通ったかと思ったら、知事が拒否権を発動したり…。

昨年も危うかったが、一つの変化をもたらしたのは、彼がカミングアウトしたことによるようだ。

彼が言うには、同僚議員たちにパートナーを紹介していたが、彼がゲイであるとは意識されていなかったという。彼が自身に15年共に人生を歩んで来た同性のパートナーがいること、なぜ、この法案を通したいと思っているかということを伝えたことで、反対する声が減ったという。

この法案を巡っての彼の葛藤は、大きかったようだ。彼は、当時、与党のリーダーで、そのリーダーとしての立場を求められていた。それは、同僚議員の意向を汲むこと、同僚議員を守ること、だったという。それと、自身が通したいと思っていた法案の間で苦しんだようだ。

その苦悩の末のカミングアウトだったようだ。


▼その後のハワイ

興味深いのは、シビルユニオンが通った後に、同性婚をめぐる世論が大きくかわったということ。シビルユニオンが通る前、2年前の調査では、同性婚を認めるべきと考えている人は30%だったが、それが、通った後では49%になり、反対の30%を大きく上回るようになったという。

やはり、議論を経て、また同性カップルが健在化する中で、同性カップルに対するイメージが変わったのではないだろう。


▼余談…

最後に、僕は、彼が議員になったときからこの法案を通したいと思っていたのか、それとも、議員を務めるうちにそう思うようになったのか、という質問をした。これは、彼のシビルユニオンをめぐる意識がどう変化したのかを聞きたかっただけなのだが、「この法案を通したいために議員になったのか」と聞かれたと勘違いした風だった(通訳が入ったせいもあるかもしれない)。

なので、回答は(当たり前だけど)、議員としてやってきたこと、やりたいことはたくさんあって、シビルユニオンはその一つというものだったが、ちょっと気に障る質問となってしまったようで、がっかり…。ま、いいんだけど…。


とにもかくにも、当然ながら、同性間パートナーシップをめぐって制度をつくりあげていくことには、やはり大きな労力と忍耐力がいるのだなぁ…と痛感。具体的な形として何かを実現するのは大変なことだ…。
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by hideki_sunagawa | 2012-03-17 19:05 | LGBT/gender
2012年 03月 13日

講演「尊厳死と同性婚」(by ブレイク・オオシロ氏)

▼講演の案内

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「尊厳死と同性婚~選択の自由のある社会へ~」というテーマの講演会が、3月16日(金)、沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」で開催されます。

講演されるのは、オープンリーゲイのハワイ州議会下院議員のブレイク・オオシロ氏。ハワイで通過した、ドメスティックパートナー制度の立役者です。詳しくは、県のサイトをご覧ください。参加申し込み書には、氏名や住所等の連絡先が求められていますが、課に確認したところ、氏名はイニシャルでも可、住所は市町村単位で大丈夫とのことでした。

☆平和・男女共同参画課 平成23年度人権啓発講演会開催のお知らせ


▼「尊厳死」について

なお、今回の講演は、「選択の自由のある社会へ」というサブタイトルで、同性婚と尊厳死が並べられていますが、現在、日本で議論されている尊厳死の立法化に関しては、障がい者団体などから強い反対の声があげられています。

というのも、どんな障がいや病気を持っている人も生きたいと思ったときに生きられる制度的なシステムが完全には整ってないがゆえに、「尊厳死」と名付けられた死を選ばざるを得なくなる(選ばさせられる)という状況に追いやられる可能性があるからです。この辺については、以下のサイトをご覧ください。

☆生命維持に必要な治療を拒否するための法案上程に対しする反対の声明

☆安楽死・尊厳死について
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by hideki_sunagawa | 2012-03-13 23:25 | LGBT/gender
2012年 03月 12日

LGBTニュース紹介(の代わり)

ちょっとしんどいので、ニュース紹介は休み…その代わりというわけじゃないけど、昨日から始まった電話相談「よりそいホットライン」の案内を。24時間通話料無料とのこと。

五つの相談テーマの一つとして、「性別や同性愛に関わるご相談」も掲げられています。厚生労働省の補助金によるモデル事業らしいです。

<よりそいホットライン 0120-279-338> → サイト

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by hideki_sunagawa | 2012-03-12 05:58 | LGBT/gender
2012年 03月 09日

つらつらと思い出す

今月に入ったころから、テレビで、昨年の3月11日を振り返る特集が増えている。僕も、「あれから一年か…」と、当時のことを思い出すことが多くなった。

しかし、その頃もそうであったように、今もなお、とても複雑にからんだ気持ちや思考に整理をつけることはできない。


東京での揺れやそれに伴う経験は、凄まじい被害を受けた地域とは比べられない。それは、その地域に比べればあまりにも被害が軽く、ゆえに比べるの自体どうなのだろうという思いをもたらすからだ。

その思いが、東京でのあの時の経験を語りにくくしている。ものすごい数の人たちが、大きな不安を抱えながらも、妙に落ち着いた振る舞いで、何時間も歩いて家に帰ったり、街中で寝て過ごした。

僕も中心部から住宅地へ向かう流れの中にいた。揺れた時に開催されていた報告会が、予定通り夕方まで続き、その後、夜まで会議があったため(なんということ!)、家に向かい始めたのは夜だった。まだ寒く、妙な緊張感と不安ながら、一緒に報告会に出ていたパートナーと友人と延々と歩いた。

あの時は、初めての経験ながら、「こういう時はこんなものだろう」と言い聞かせていたけれど、今から振り返ると、胸が少し苦しくなるのはどうしてだろう?


数日間、東京では基軸とも言える電車も十分に動かず、最初の頃はそれなりにあった食べ物も日が経つれて不足気味になった。電気の節約もあいまって、東京全体が暗い雰囲気に包まれていた。地震が裂け目を入れたのは、大地だけでなく、空間であり、人々の気持ちであり…そんな気がした。

原発事故によって飛散した放射性物質に関して、様々な情報が流れ、心配する人とそうではない人との間で微妙な対立感がうまれた(それは今も続いている)。原発に近い人ならまだしも、東京の人が心配するなんて、という言葉を付随させる人も少なからずいた(いる)。

東京で一番放射性物質が降ったと<後から>報告された、その日、その時間、僕はたまたま仕事で外を歩いていた。それがどの程度影響するものかどうかわらかないけど、正直、心のどこかに「あーあ、なんでまたあの時に…」という気持ちが残っている。


原発に関しては、もともと東京で使う電力のためにつくられたものなのであり、東京のエゴの結果として語る言葉も(今もそうだが)多く聞かれた。その批判は、全くその通りだ。しかし、その構造を生んだ(生んでいる)のは、東京に住んでいる人たちだけの心性だけではない、という思いも僕の中にはあった。

都市化、効率のよい経済体制、国全体が経済的に「成長」することを望む心性、そういうものの延長線上に東京があるのは確かだからだ。そして、それを強く推進人と、それを批判する人は、東京(や大都市)に住む人と、地方に住む人に分かれるわけでもない。


東京あたりで地震を経験した人は、その揺れによって、その震災の片鱗に触れたという感覚がもたらされ、それにより、震災の映像の延長線上に(その遠い端に、とはいえ)自分たちがいたこと、いるこを痛感させられた。

延長線上にいたというその感覚が土台となって、沖縄に住んでいる友人たちとの震災を巡る感覚の大きな違いとなっていることを僕は強く感じていた。「映像に映し出していたような被害に合わなかった」という意味では同じはずなのに。

僕は、言語化しづらいその震災感の違い、共有できなさに、ずっと戸惑いを感じていた。そして、それは逆の側の共有できなさを照射することになる。やはり被害が絶大だった地域と、大きな揺れを経験してもそうではなかった地域の人とでは(と言っても、被害の程度は常にグラデーションなのだが)、どんなに想像をしても近づけない、共有できないものがあるということを突きつけられるからだ。

その両側とも共有できないという分断感が、常にひりひりとした痛みとなって抱え込まれている。だからこそ、国家の枠で一体感を強調する語り、表象には、一層苦々しい思いが残る。


また、この震災の経験は、「次は東京か」という思いを強め(だから、そのような報道も増えているのだろう)、一層大きくなった不安を背負わされることになった。そんな中、僕は東京を離れることになった(前々から決めていたことなのだけれど)。

だからこそ、東京を離れることへ妙な罪悪感みたいなものがあった。今も、複雑な心境だ。もはや、東京も僕にとっては故郷なのだから。

また、その後の、被災地の状況も、原発をめぐる事柄も、考えれば考えるほど暗い気持ちになってしまう。

一年経ったからといって、問題が解決したわけでもなければ、僕自身の気持ちも整理がついたわけでもない。いや、整理はつかないだろう。今は、整理がつかないまま、吐露することに意味があるような気がしている。
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by hideki_sunagawa | 2012-03-09 05:13 | Diary
2012年 03月 07日

他人の力が必要な理由

ここ数年、年老いた母は、家で鬱々と過ごすことが多く、次第に調子も悪くなっていた。いろいろな理由があるけれど、ここ数年病気がちなことが最大の理由。そのため歩くことが減り、足腰がかなり弱り、さらに病気がちになり…という悪循環になっていた。

ことある度に、少しでも(家の中ででも)歩いた方がいいと強く言っては来たのだが、なかなか子たちの言うことは聞かず…。しかし、先週の父親の13回忌に来ていた親戚(80歳の女性)が、うちに泊まった時に、一緒に出かけ、かなりの距離を歩き、それをきっかけに元気になったという。

たった2−3日のことだったのに、家で立ち上がったり歩いたりする姿もだいぶ変わり、表情も見違えるように明るくなった。


その変化を見て、「だからあんなに歩くことの大事さを言ったのに…」という思いと、「無理にでも、一緒に出歩くようにすれば良かったんだよね」という反省する気持ちとが去来。

しかし、母親の性格を考えると、僕や姉が無理に連れて出歩こうとしても、きっと簡単には応じなかっただろうなと予測がつくし、歩いている間も、すぐに不満が出たりして、お互いいい気分ではなかったのではないか…と思う。

親子という近い関係では、ついついお互い甘えが出がちで、衝突を生みやすい。今回のことは、「やはり、少し距離感のある人が介在することが重要だなぁ」と改めて認識するきっけとなった。


また、来ていた親戚は、冗談を良く言う、とても明るく前向きな人。その性質も良かったのだろうと思う。それは、僕の家族にはない特徴だ。家庭の中で生じがちな問題は、家族が共有している性質を土台としていることも多い。

だから、それを共有していない人が入ることが重要になるのだろう。しかしまた、あまりにも全てを共有していない人だと難しい面もある。今回は、親戚であり、彼女が那覇に住んでいた頃によく世話になったということが功を奏したようだ。


おそらく、このことは、家庭だけでなく、様々な集団やコミュニティにも言えることなのだろう。時に、違う視点、違う性質からのアプローチが、行き詰まりを突破させる力となる。

しかしそれは、逆に言うと、その集団やコミュニティの既存の体制や構造、あるいは構成員の心性をも変えてしまう可能性もあるということだ。だからこそ、集団にとっての他人(つまり他者)を恐れ、排除しようとする動きが生まれて来るのだろう。

そして皮肉なことに、行き詰まれば行き詰まるほど、同質なもので集まり排外的になっていく。その方向性に、救いはない。

…自分の家族の経験から、そんなことを考えた。少し、話を膨らませすぎたかな?
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by hideki_sunagawa | 2012-03-07 05:23 | Diary
2012年 03月 05日

LGBTニュース紹介 03/05

▼ 中国で、社会学者が同性婚法を模索

a0137527_2492919.png中国の著名な社会学者、Li Yinhe氏が、同性婚法案を支持するように、議員への呼びかけを始めた。

Li氏が、同性婚の実現を求めるのは、今回で四回目。中国社会科学アカデミーの研究者である彼女は、現在北京でおこなわれている、年に一回開催の全国人民代表者大会で支持を呼びかけている。この会議のメンバーは3000人。

彼女は、同性愛は現在の中国法では違法ではなく、同性婚は、市民としての権利に反しないと主張している。また、当局に対して、同性婚を認める利点として、世界に対して、人権を守っていることの証明として使うことができ、米国に対して優位に立てると述べている。

さらに彼女は、カトリックの国と違い、伝統的な中国文化においては、同性愛は、まゆをひそめるようなものではなかったことを指摘すると同時に、HIVの感染拡大を低下させられる可能性があると現実的な視点も提示している。

* GAY STAR NEWSの記事*



▼ ジャパン・タイムズの同性婚をめぐる議論が米国でも話題に

ジャパン・タイムズで繰り広げられている同性婚をめぐる議論が米国でも話題になっている。

この議論は、ロサンジェルス・タイムズの同性婚をめぐる論説に対する批判が、ジャパン・タイムズに掲載されたことから始まった。

ロサンジェルス・タイムズの論説は、同性婚を「異人種間婚」に例えて、同性婚が一般に受け入れられる可能性について指摘したもの。

米国では、25年前の調査で、「異人種婚」を受け入れられないと答えている人が65%もいたが、現在は、87%の人が「異人種婚」が増えているのは社会にとっていいことか、少なくとも特に違いはもたらさない、と回答していることから、同性婚もじきに大きな問題でなくなるだろうと論じている。

これに対し、「人種混淆への反対は、白人優位に基づいたものであって、結婚の根本に関するものではない」と、その比較への批判が掲載された(→)。


そして、その意見に対して、このような偏見のある意見が反対意見なしに掲載されるのか、市民権を誰が享受できるかを決定する権利は誰にも無いとの反論が掲載され(→)、また、同性婚反対派からの再反論が別の人から出されている(→)。

この議論は、米国の論説が日本で議論になっているとして、米国でも注目され、GAY STAR NEWSなどが記事にしている。

*GAY STAR NEWSの記事*


▼ Ben Cohen、反いじめキャンペーンに参加

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優勝経験を持つラグビー選手で、自身は異性愛者ながら、ゲイコミュニティへのアライ(支援者)として活動しているBen Cohen氏が、毎年アイルランドでおこなわれているLGBTに対するいじめに反対するキャンペーンに参加した。

このキャンペーンは、BeLong To Youth Servicesがおこなっている、Stand Up! Awareness Week on Homophobic Bullyingというもの。

Cohen氏は、「誰でも、若い人たちが自分らしくいられるにしなければならない。学校でも、スポーツの場でも、家でも」とスピーチをおこなった。このキャンペーンは今年で三回目となり、3月5日〜11日を啓発習慣としている。

*GAY STAR NEWSの記事*


▼ サンクトペテルブルクの反同性愛法案、可決

LGBTに関することを公に訴えてはいけないとする法案がサンクトペテルブルクにおいて出され、国際的な反対運動がおこなわれてきたが、同法案が市議会で可決された。

しかし発効には、市長のサインが必要なことから、市長にサインしないように圧力をかけようと署名が呼びかけられている

*反対をよびかける動画*

* 反対署名先: ALL OUT*
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by hideki_sunagawa | 2012-03-05 05:25 | LGBT/gender