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2010年 08月 20日

東京プライドパレード(2)

東京プライドパレード当日、印象に残ったことを断片的に。

地方に住む友人が、杖をつきつつ、はるばる来てくれた。沖縄からも、友人がお土産を携えて来てくれた。彼女も透析を受けている身なので、結構大変だったと思うのだけれど…。会えなかった友達もたくさんいるけど、あの場、出来事を多くの友人とシェアできたのは、本当にうれしい。

RENTの「Seasons of Love」はすっかり思い出の曲に。あらかじめ、米倉さんの事務所から「雰囲気が良かったらもう一曲歌いたい」という要望を受けていたのだけれど、その通り、もう一曲歌ってくれたもらえた。ということは、その場の雰囲気を気に入ってくれたんだなと。出演者と直接話すことはできなかったけど、舞台袖に戻って来た楽しそうな表情が印象的だった。

整列が始まる頃、所轄の警察の人が来て、「一てい団、5列で概ね250人ずつということになっているから、一緒に出発地点に向かいながら、区切って行きましょう」と言われ、「え?」と。このパレードがいかに、その点をしっかりオーガナイズされているのかわからないんだなぁ…(交渉で説明したんだけど)。「ちゃんと、250人ずつ受け付けて、分かれて整列しています」と伝えた。

歩き始めてしばらくして、歩道にいたトランスジェンダーとおぼしき人が、先頭と並んで歩道を歩き始めて、ずっと最後まで一緒に歩いてくれた。終わって、「一緒に歩いてくれてありがとう」と言った言葉に返事はなかったけど、笑みを見せてくれた。

沿道の人たちと手を振り合うのは、やっぱりとても楽しく、うれしくなる。知っている人も知らない人も手を振って。もっともっと沿道での「応援」が増えるといいなぁ、と思う。

中西さんとは事前に二度ほど会っていたのだけれど、ライブ終了後、初めて握手をした。やっぱり、気さくでとても温かい、良い人。

エイサー。実は、僕も去年から今年にかけて、少し練習に参加していたので、本当は出演したかったのでした。でも、パレードの準備が忙しくなり始めると全然行けなくなって、結局断念。なので、複雑な思いで見てました。

挨拶も終了し、ステージの最後に流れた曲は、「Seasons of Love」。ステージ担当の思いが伝わって来て、また目頭が熱く。

ステージを降りて片付けに向かおうとしたら、何人かの友達が声をかけに来てくれていた。また泣きそうになりつつ、言葉を交わしたり、記念撮影をしたり。

全てが終わって、テントを片付ける作業は、とても大変。僕はまず、テントの屋根の幕を骨組みに縛ってある紐を外す作業からやっていたのだけれど、これも地味に疲れる作業。延々とやっていたら、ブースに残っていた男性が、「一つ一つの紐は大したことないかもしれないけど、これだけあるとね…」と、そのテントの紐を外すのを手伝ってくれた。一見チャラい(<ごめんなさい)雰囲気の人だったけど、僕が見た限りでは、ボランティアでない人で手伝ってくれた唯一の人だった。

全ての片付けが終わり、ボランティアが再度集まったときは、もう真っ暗。暗い中の緑色のTシャツが、輝いて見えた。

レンタル会社のトラックが出て行くのを見送ると、広場には自分と相方の二人だけ(遠く離れた門では別のスタッフが門番)…と思っていたら、実は、まだ会計と募金の担当者が橋のそばで作業をしていた。心身ともに疲労しきった二人の姿に心が痛くなった。

その後、事務所へ片付けに行き、アフターに顔を出し…。2丁目の道に人があふれているのに驚く。2000年からずっとお世話になっているM☆NARUSEさんのDJで踊りたかったが、疲労のあまり断念。帰る途中、以前実行委員をやっていて、今回ボランティアスタッフとして戻って来てくれた人と会う。元気な楽しそうな顔をしていたのが、うれしかった。

そして、2丁目を後にしつつ、「来春沖縄にUターンしたら、この雰囲気が懐かしくなるのかな、それとも、ただの遠い遠い思い出になるかな…」と。果たして、一年後はどんな思いで何をやっているだろう?
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by hideki_sunagawa | 2010-08-20 04:52 | LGBT/gender
2010年 08月 18日

東京プライドパレード

8月14日(土)、第7回東京プライドパレードは、無事に幕を開け、盛況のうちに幕をおろしました。始まってしまうと、あっという間。終わって振り返ると、夢を見ていたかのようです。

公式発表で、歩いた人は2300人、沿道応援700人、会場だけの参加者1500人、ボランティア180人。4500人以上の方が参加してくださったと考えています。会場だけの参加者は、当然ずっと留まる人だけではないので、もっといたかもしれません。

本当に、参加してくださった皆さん、支えてくださったスポンサーの方々、ボランティアの仲間たちに心から感謝を。どうもありがとうございました!

書こうと思うと、山のように書きたいことはあるのだけれど、また気が向いたらおいおい書くとして、印象に残っていることをいくつか。

ーーーーー

<広場>

今年はブース出展が多くて、しかも、ゲイビジネスやレズビアングループ、FtMの人向けの雑誌などのLGBT当事者によるものだけでなく、いわゆる「一般企業」もたくさん出展してくれました。その一方で、THE BIG ISSUEやアムネスティインターナショナルなど、より広く社会問題に関係しているグループも。

グローバルな金融機関も、THE BIG ISSUEのような野宿者支援をおこなっている団体も同じ広場で出展している、というのは、僕はいい形だと思っています。どちらにもLGBTはいるのですから。


<パレードウォーク>

そのいくつかの金融機関にまたがり存在しているLGBTネットワークが、大きなバナーを高く掲げてパレードに参加しているのが印象的でした。また、お揃いのTシャツを来て歩く、地方からバスで乗りつけたブラジル人グループの人たちの明るさも目立っていました。そうやって、グループで、その存在をアピールしながら歩く人が増えると面白いよなぁとしみじみ。

毎回、歩くときにわくわくするのは、沿道から応援してくれる人が手を振ってくれること。友人の顔を見つけるとうれしいし、知らない人が手を振ってくれるのも楽しい。

「沿道からの応援を充実させなきゃ」と言って、沿道からの応援にまわってくれている友人Kさんと、僕をいつも支援してくれている恩人Wさんの二人が大きな旗をふって応援しているが目立って、素敵でした。きっと後続の(僕は先頭だったんだけど)人たちもうれしかったんじゃないかなぁ。

自分が歩き終わった後は、入り口付近で出迎えていたんだけど、皆楽しそうな顔をして帰ってくるのが印象的でした。「あ、この人も歩いてたんだ」と思う発見もあったり。元気になれるパレードって、貴重な存在だな、と実感。


<ステージ>

今回は、ステージも一層にぎやかに。"みんな"でブラス!も昨年より格段に人数が多くて迫力があったし、何より、ミュージカル「RENT」のキャストが14人も出演してくれて、名曲「Seasons of Love」を(&米倉利紀さんがさらに一曲を)歌ってくれたことや、中西圭三さんがミニライブをしてくれたことで、とても豪華な雰囲気に。

中西さんはMC僕の名前を出してくれ、Ally(支援者)として参加することの意味を語ってくれました。感動。

その後、エイサーの演舞。僕もここ1年くらい関わってるグループなので、色んな思いを持ってみていました。最後のカチャーシーでは、挨拶で登壇した後に舞台裏でずっと見ていてくださった社民党の福島党首に引っ張り出されて、舞台上で踊ることに…下手なので恥ずかしかったけど。今ではいい思い出(苦笑)。

最後の挨拶、「今回は泣かない」と決め、話始めは「意外と大丈夫そう」と思ったけど、ボランティアを紹介するためにふと振り返ったら、そこにすごくたくさんのボランティアがいて(しかも、一部は業務上会場に残っている)、それを見た時に、うわっとこみ上げるものがあって、やっぱり涙で言葉をつまらせてしまった…お恥ずかしい。

でも、今でもそのときのボランティアの姿を思い出すと涙がにじみます。


<ボランティア>

パレードのボランティアは、本当にハードワーク(その状態は決して良くないので、なんとかしなくちゃと思い続けてきたのだけれど、僕は改善できないままでした)。実行委員は朝6時に集合、当日ボランティアは朝7時。それから最終確認などをしたあと、ブース設営。そのためにテントを立て(テントの足一つ一つの上に置く一つ40キロの重りも運び)、机や椅子を運び入れ…というその作業の大変なこと。

そして、すべてが終わって、疲れている中、またそれを片付けるのでした…。そんな作業をみんな一生懸命、文句も言わずにやってくれる。イベント中の仕事には、地味だけどつらい仕事もたくさんあるし。なので、もし、これを読んでくれている人のまわりにボランティアをやった人がいたら、「おつかれさま」と声をかけてあげてください。


<そこにいない人のこと>

僕が、パレードの準備に関わる中で、何度も思い出したのは、パレードの継続に尽力した親友のがんすけと、"みんな”でブラス!の担当を続けていたRalphさんのこと。二人とも前回のパレードの年、2007年に30代の若さで亡くなりました(Ralphさんはパレードの前に、がんすけはパレードが終わってから)。

僕は、その二人も一緒にパレードをつくってくれていると思ってやってきたし、当日も見守ってくれていたと思っています。

また、これまでパレードに参加した人で、また参加したいと言ってくれながら、今はこの世にいない人もいます。僕が知らない人にもそういう人がいることでしょう。そんないろんな人の思いをバトンにして継ぐために、僕は前回のフェスティバルから、自分の生活をなげうってがんばってきました。そしてようやく…

もともと、次回は、パレードではなくフェスティバルの予定(パレードとフェスティバルを隔年で交代で開催という予定)だし、パレードを続けるのはとてもとても大変なことなので、もしかしたら、また休みを挟むときもあるかもしれません。でも、バトンは確実に継がれたと感じています。

バーやクラブといったところとの協力関係を維持しつつも、今回意識的におこなった、より広い社会との関係性づくりを継続してもらえるといいなぁと思っています。

ーーーーーー

なんだか、結局概観みたいな報告になっった…
他にも印象に残ったことはいろいろあるので、また改めて(たぶん)。

あ、映像は静止画、動画ともに、「フツーに生きてるゲイの日常」がすごく充実しています。
http://akaboshi07.blog44.fc2.com/blog-category-107.html
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by hideki_sunagawa | 2010-08-18 09:34 | LGBT/gender