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2010年 04月 29日

すばらしき先輩

とある経緯で、辛淑玉さんにお会いしてお話をうかがう機会があった。16年くらい前に少しだけお会いしたことがあるのだけれど、その時ほとんど直接は言葉を交わさなかったので、「覚えていないだろうなぁ…」と思っていた。

けれど、色々なことを覚えてくださっていて、驚くとともに感動した。「あの時は、自分からあまり話すタイプじゃなくて、ちょっと弱そうに見えて心配したけど、立派な大人になって」と言われた。「太ったでしょ?」とも(笑)

辛さんのお話には、本当に力づけられた。具体的な知恵も授かった。ご自身の考え方の伝えた方、相手の話の聞き方、力づけ方、どれも学びたいあり方で、ただひたすら「さすがだなぁ…」と思った。

僕は、辛さんは、ずっと力強くご自身の道を歩んできたものと思っていたけれど、つらくなって少し休んだ時期もあったという。辛さんですら(?)そうなのだから、僕がしょっちゅうくじけるのは、しょうがないかもと思って、気が楽になったりもした。

マイノリティとしての立場から積極的に言論活動をおこなってきた辛さんは、自分にとってはある意味で大先輩(という言い方はおこがましいけど)。そんな彼女と直接お会いしてお話できたのは、とても良い経験となった。

僕もそうやって誰かを力づけられるような存在になりたいなぁ…
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by hideki_sunagawa | 2010-04-29 17:24 | Diary
2010年 04月 28日

パレード

久しぶりに、僕が編集した本『パレード〜東京レズビアン&ゲイパレード2000の記録』(ポット出版)を開いてみた。10年前かぁ…と思いつつ。

そこには、2007 年に亡くなった大親友のがんすけの写真や文章、語った言葉もある。初代の新宿二丁目振興会会長で東京レインボー祭りを始めた故川口昭美さんの写真と座談会のときの言葉も。二人とも僕の同志のような存在。

他にも、翌年のパレードを待たずして亡くなられた方の、2000年のパレード参加の感想なども掲載されている。その後、2005年〜2006年のときにパレード実行委員としてがんばってくれたRさんも亡くなった。

今年またパレードに臨む僕らは、そんな人たちの思いのバトンを引き継いでいる。そして、またそのバトンを誰かが受け取ってくれることだろう。

出会った人たちのことを思い出しつつ、自分のこの10年を振り返り、色んな人に支えられて来たことのありがたさを噛みしめている。今もいろんな人に支えられている。また最近、素敵な人との出会いもあった。ああ、僕は出会いに恵まれているとあらためて思った。

だからこそ、自分のできる形で、その出会いへの、その人たちへの感謝の気持ちを社会へ向けて返していかなければ、とも思っている。つらいことがあるとついついその思いを忘れがちだけれど…(パレードまでの間には、まだまだいくつも越えなくてはいけない壁もあるし…)。

2000年のパレードのとき、僕は「コミュニティへの恩返し」とよく言っていたけど、その思いは今も変わらない。でも、変わったのは、そのときに言っていた「コミュニティ」という言葉のイメージよりもその範囲が大きくなったことだ。

僕にとっては、パレードは感謝の表現なのだと思う。それは僕一人の勝手な思いだけれども、パレードに参加したり、何らかの形で触れられた人が、自分が存在できることに対しての感謝したくなるような気持ちを体感できる、そんなイベントになるといいなと思う。
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by hideki_sunagawa | 2010-04-28 10:35 | Diary
2010年 04月 27日

NHK「ハートをつなごう」新シリーズ

twitterをやるようになって、一層ブログの更新が少なくなってしまった。
twitterにはそれなりの面白さや意味もあるけど、こっちもちゃんと続けていきたいなぁ。
さて、とりあえず、近々放送されるNHK「ハートをつなごう」の宣伝でも。
以下、いただいた案内です。

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4月28日(水)/29日(木)20:00~20:29(教育テレビ)
ハートをつなごう「ダブルマイノリティー」が放送予定です。
(再放送は各日翌週の12:00~)

「ハートをつなごう」がスタートして5年目。
今回は、複数の生きづらさを抱える人たちの声を聞いていきます。
いわばマイノリティーの中のマイノリティー。

筋ジストロフィーの中でもお互いで会う機会が少ないという女性たち。
身体障害があり、LGBTでもある人…

スタジオには多彩なゲストが登場し、熱いトークを繰り広げます!!
LGBT関連では、29日(木)の放送で、脳性まひであり、MTFトランスジェンダーでもある当事者の方が登場します!!

去年の第一回東京プライドフェスティバルに参加され、番組にメールをくださったことから取材が始まりました。

また二日間通しのスタジオゲストとしてLGBTシリーズでおなじみの上川あやさん、尾辻かな子さんも出演しています。

とても熱く、濃密な内容の放送となっております。是非、皆様のサイトやメールを通じて広くご友人などにお知らせ頂き、ご覧頂ければ幸いです。

また、ウェブサイト「虹色」(http://www.nhk.or.jp/heart-net/lgbt/)より番組への 感想をお寄せ下さい。

また、その前日2日間、4月26日(月)、27日(火)には、「薬物依存」シリーズが放送されます。あわせてご覧ください。よろしくお願い致します。
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by hideki_sunagawa | 2010-04-27 10:22 | notice
2010年 04月 06日

専業主婦って…

先日、テレビを見ていたら、「結婚が女の幸せか」的な議論をしていて、愕然とした。女だろうと男だろうと、トランスジェンダーだろうと、何が幸せかなんて千差万別なはずなのに、相変わらず結婚を軸に議論がされるなんて…。

その反対として語られるのは、「一人で生きていく」こと。なぜ、「結婚しない」イコール「一人で生きていく」なのかが全く理解できない。結婚しなくても生涯のパートナーを持つ人もいるし、パートナーがいなくても、友人や仲間がたくさんいる人もいる(もちろん、そういう関係なく生きることも、それで本人が満足するならいいわけだが)。

その番組には、たくさんの「女子大学生」が参加していたのだが、一人が「自分の母親も専業主婦で家に帰ったらいつもいてくれたので、自分もそういう風になりたい」と語っていた。「専業主婦」を選ぶというなら、別に否定はしないが、その判断をするときにとても大事な視点が欠けていると思う。

それは、自分の母親がそうやって生きてきた時代と今の時代とでは異なっているし、その違いはだんだん大きくなっているということだ。会社などで活躍する女性が、少しずつとはいえ増えていることは間違いない。また、起業したり、専門的な技術などを活用したりして、社会的に脚光を浴びる人も増えて行くだろう。そんな華やかなあり方でなくとも、働き続ける女性はどんどん増加するはずだ。

そんな中、本当に「家事も価値がある仕事」という言葉で納得して、「専業主婦」を続けていくことができる人がどれだけいるだろうか?(僕自身は「家事も価値がある仕事」と思っている、だからこそ、男性ももっとすべきだと思う) 

自己実現というイメージがさんざん刷り込まれているこの時代、そんな言葉で納得し続けられる人がそんなに多いとは僕には思えない(もちろん全くいないとは思わない)。だいたい、家事(そして育児)自体、働き続ける人もやっていたりするわけで、「専業主婦」との違いは、学校から帰って来た子どもを家で迎えてあげる、とか、家事の充実度を増すという点だけだ(しかも、子どもはあっという間に家で迎える必要のない年齢になる)。

また、結婚が社会的な役割みたいなもので、結婚とは一生添い遂げるものという価値観が強かった時代(実はそういう時代は長い歴史ではごく一部の時代なのだけれど)なら、「専業主婦」は安定した地位と言えたかもしれない。しかし、今はそうではない。

今の時代は、結婚とは感情の結びつきに重きがある(その辺のことは、ギデンス『親密性の変容』に詳しく書かれている)。結果、感情の結びつきが何らかの理由で弱まったり、途切れたりすると、社会的役割としての意味が強かった時代より、離婚へとつながりやすい。そんなときに、経済的に自立できない「専業主婦」はどうするのか?

また、DV(ドメスティックバイオレンス)に悩みつつも、経済的に自立できないことを気にして離れられないという女性もいる。そんなリスクも考えつつ、「専業主婦」を選ぶなら、それはそれでいいだろう。だが、残念ながら、今の日本の社会では、一旦「家庭に入る」という選択をしたら、なかなか充実感を得られるような仕事に戻りにくいのだ(その社会的なあり方も大きな問題!)。

…そんな話を今年のジェンダー論の授業でもしていくつもりだけど、どれだけの人に届くかなぁ…。
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by hideki_sunagawa | 2010-04-06 00:10 | LGBT/gender
2010年 04月 02日

プチ花見

a0137527_23325677.jpg近所の川沿いに咲いているソメイヨシノが満開。悠ちゃんと花見。と言っても、ぶらっとして、ベンチにちょっと座って眺めていただけだけど。

毎年「来年の今頃はどうしているかな…」と思うけれど、今年はかなり実感を持ってそのことを感じている。今のメインの仕事がこの年度で終わるので。

それを機に沖縄に戻ることも考えているけど、果たしてどうなることやら。

新年度が始まり、授業も来週から。「この大学で教えるのは最後になるかも」と思うと、「伝えたいことを遠慮なく思いっきり伝えよう」という気持ちが強くなる(結局は来年度も続けているかもしれないけど)。

今、いろんな「やらなくちゃいけないこと」が山のようにあって、そのせいで逆に何もやる気がおきないのだけれど(悪循環)、東京最後の一年と言い聞かせて乗り切ろう(来年も同じこと言ってる可能性あり<笑)。

メインの仕事は思案中だけど、沖縄の大学で非常勤講師の仕事があったら声かけてくださーい(もちろん、常勤があればそれに越したことないけど…)。
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by hideki_sunagawa | 2010-04-02 23:31 | Diary