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カテゴリ:LGBT/gender( 116 )


2012年 02月 20日

ニュースアップの代わり

今週もたてこんでいて、ニュースをアップできなそうなので、代わりに、10日の「なは女性センター」でおこなった講座の記事を。

琉球新報2月16日付。きっちりとしたまとめで、書くべきことをちゃんと書いてくださっています。これを執筆してくれた記者さんと、これだけのスペースを割いての掲載をオッケーしてくれたデスクさん(?)に感謝。

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by hideki_sunagawa | 2012-02-20 06:17 | LGBT/gender
2012年 02月 15日

Q&A

先週の金曜日のなは女性センターでの講座、多くの方に来ていただき、雰囲気もよく終えられました。ご来場くださった皆様に感謝。

さて、この講座に来てくださったある方から、メールで質問をいただきました。ご家族とPCを共有しているので、メールでやりとりはできないとのことでしたので、この場を借りてお答えしたいと思います。


質問は以下の二つでした。

>カミングアウトする勇気はどこからくるのでしょうか。
> 親に孫をみせられないことに対して、どう考え親とどうむきあっているのでしょうか。


(1)カミングアウトについて

実は、今の僕にとっては、もはやカミングアウトはあまりにも自然なことであるがゆえに、「勇気」を必要とするものではないのです。もちろん、最初からそうだったわけではありません。

自分が同性が好きだということを初めて友人に伝えたのは、中学時代でした。そのときは、とても緊張しましたが、友達は、「ふーん、そうなんだ?」という感じであっさりと受けとめてくれました(心境はどうだったかわかりませんが)。

そしてその後も、彼は僕の片思い話や、悩みを嫌がることなく聞いてくれ、その関係は高校時代もずっと続きました。この受けとめてもらえた経験が、僕にとってとても大きかったと思います。

その後、少しずつ、自分が信頼できる友人(当然それは自分にとって大切な人たちでした)に、伝えるようになっていきました。それでも、20代の半ばくらいまでは、そのことを口にするハードルは高かった事を覚えいてます。時には手紙で伝えました(まだメールのない時代です)。

けれど、自分のことを知ってくれる人が身の回りに増えていけばいくほど、次第に、なんでこのことを隠さなくちゃいけないの?と感じるようになりました。異性愛者は、異性との恋愛についてさんざん語っているのに…。

20代後半にはだいぶオープンになっていましたが(二人の姉にもその頃に伝えたと思います)、大きな転換は、大学院の面接試験のときに、「自分はゲイの立場から、ゲイのコミュニティの調査をします」と言ったことでしょうか。その後、大学院に入ってからの自己紹介でも同じことを繰り返し言いました。

遡って考えると、僕は別に「勇気」があったのではなく、自分のことをわかって欲しいという思いが強かったのだと思います。

次第に、いろんな人と出会う中で、自分がゲイであることをわかってくれる人がたくさんいることを実感し、そして、僕がつながりたいと思っているような人ほど、このことをちゃんと考えて受けとめてくれたので、「このことで離れる人がいるなら、それはそれでいいや」と思うようになったのです。

自分がつながれる人たちがたくさんいると実感できたことは大きいですね。


(2)親との関係について

父は2000年に亡くなったので、今は、母との関係ということになります。

僕は正直、これまで、「親に孫の顔を見せる」ということに重要な意味を感じたことがないので、この質問に答えるのは難しいなぁ、と思っています。異性と結婚しても子ができないことはたくさんあります。また、子をつくらないという選択をする人もいるでしょう。

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、それで、親が残念に思ったり、悲しむとしても、それはしょうがないことです。人生において、誰しも自分の望みが常に叶うわけではありません。自分の望み、希望、夢が叶わないと知ったとき、そのことをどうとらえ、自分の中に生じる落胆をどう処理するかは、最終的にはその人自身が考え、消化するしかないことだと僕は考えています。

僕が不思議に思うのは、皆、そんなに親のために生きているのかなぁ?ということです。親の望む通りの子どもであり続けたのか? 親の望む進路を選んで来たのか? 親の望む通りのところに就職したのか? 親が望む相手と結婚したり、パートナー関係を結んで来たのか? 親の望む通り子をつくってきたのか? 親の望む通り生活をサポートしてきたのか?

同性愛者であるということを大事にして生きていくこと、それを伝えることをめぐって、親に落胆させることを責めるような言い方は世の中に溢れているのですが、そのような言葉を耳にする度に、僕は、上記のような疑問を感じたりしています。

親の期待にどれだけ応じるか、それぞれに違いはあるのでしょうが、同性愛者であるということは、僕にとってはとても大事なことですし、誰を好きになり、誰と人生を共にしていくか、ということを親の望みのために諦めたいとは思わないですね。

だからと言って、親と断絶する必要もないわけで、親が理解できるようにできる範囲で努力をし、関係もできる限りつないでいくことはできると思っています。

答えになっているかどうかわかりませんが、そういう風に考えています。

私自身の関係で言うと、伝えた当初、戸惑い、悲嘆していた母親ですが、今は、パートナーを連れて行くときには料理をつくって歓待してくれるようになりました。10年前には、そういうあり方は想像すらできなかったし、だからそういうことを望みもしなかったけれど、こうした受容を経験してみると、「こんなに幸せに感じるものなんだなぁ…」と実感しています(もちろん、人それぞれ親との関係は違うので、それぞれにどういう距離がいいのかは違うと思いますが)。

ーーー


<メールをくださった方へ>

さて、メールでのやりとりですが、ご家族とPCを共有していても、yahooやhotmail、googleなどでは、web上で自分だけで管理できるメールアドレスを得られるので、そういうところにメールアドレスをつくってメールをくだされば、もう少しやりとりできるかと思います。

また、電話でのやりとりは、自分が苦手なこともあり、今のところ対応していないので、今回はブログを通じてのお返事となりました。同じような質問を抱いている人も少なからずいらっしゃると思うので、自分の考えをまとめるのにいい機会をいただいたと思っています。ありがとうございました。
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by hideki_sunagawa | 2012-02-15 18:44 | LGBT/gender
2012年 02月 13日

LGBTニュース紹介 02/13

▼カリフォルニア州、同性婚禁止に違憲判決

結婚を男女間に限定するとしたカリフォルニア州の憲法改正に対して、サンフランシスコ連邦高裁が違憲との判断を下した。

カリフォルニア州では、州裁判所の判決に基づき、結婚の平等化(同性婚の認可)が2008年6月に開始されたが、「Proposition8」と呼ばれる、結婚の定義を男女間に限る、すなわち同性間の結婚を禁じる憲法改正案が2008年11月の住民投票により僅差で通ったため、同性婚が停止されていた。

同性婚反対派は、連邦最高裁に上告する予定だが、最高裁はカリフォルニア州の問題として訴えを却下する可能性もあるとみられている。


▼ウガンダで、反同性愛法案、再度提出される

これまで、二度に渡りウガンダで提出され、可決は免れて来た反同性愛法案が、また国会に提出されたとBBCが報じた。

ウガンダでは、もともと同性愛は違法となっているが、この法案は、それをさらに厳しくしようとするもので、場合により死刑に処せられる可能性もある。国会に提出される度に、国際的な反対運動がおこなわれ、イギリスや米国の首脳も圧力をかけてきた。

日本でも、昨年6月、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アフリカ日本協議会、東京プライドが、駐日ウガンダ大使館を訪問し、同国の性的少数者の人権状況について意見交換を行い、ウガンダの性的マイノリティの人権が守られるよう要望書を提出している。

同意見交換の報告書(pdf)


▼欧州議会、反同性愛の冊子配布に有罪の判断

欧州議会は、「同性愛は『道徳的な退廃』」などと書かれた冊子を配布した4人のスウェーデン男性に対する有罪判決を支持した。同法廷は、スウェーデンでくだされた有罪判決は、言論の自由を犯してはいないと判断した。

このリーフレットには、同性愛を性的逸脱であり、社会の道徳的崩壊の結果とし、HIVの広がりの責任と書かれてあり、小学校などで配布していた。


▼サンクトペテルブルクで、反同性愛法案が通る

ロシアの第二の都市、サンクトペテルブルクで市議会に提出されていた、同性愛などを公の場で「推進」することを禁じた法律が通った。この法律は、街頭で性的マイノリティのパレードやイベントなどを開催したり、人権を求める活動を禁じるもの。

これまでも、パレードの主催者らが罪の問われてきた。

この法律をめぐっては、昨年からインターネット上で25万人を超える人の反対署名が集まっていた。また、オバマ大統領がこの法案を批判。それに対して、ロシアの外相が反論するなど、国際的にも関心の高い動きとなっている。
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by hideki_sunagawa | 2012-02-13 06:05 | LGBT/gender
2012年 02月 09日

メディアの責任

『オキナワグラフ』というローカルな写真月刊誌がある。昭和33年に第三種郵便物の認可を受けているようなので、約55年の歴史があるということになる雑誌である。しかし、歴史がある=優れたメディアということではないようだ。

その今月の特集は「沖縄のおネエたち」。基本的には、地元のいわゆる「ニューハーフ・ショーパブ」の紹介と、そこで働いている人たちのインタビューとなっている。それに加え、沖縄の性同一性障害の人たちを多く診ている医師のインタビュー、そして観光バーを営んでいるゲイのインタビューが掲載されている。

地方に住んでいるトランスジェンダーの彼女たちが顔を出してインタビューに答えている心意気には心動かされるものがある。

しかし、医師のセクシュアリティ観は時代錯誤的(あるいはとてもオリジナルな奇異なもの)だし、ゲイのインタビューの中で、記者の文章として出てくる「世の中には、息子の性癖を…」という言葉には唖然とする。ゲイであることを性癖と表現しているのだ。

ゲイの方のインタビューは、全体として、親には子のあり方を理解して欲しい、という内容でいいものだ。しかし、「性癖」と位置づけられているものをどれだけの親が受け入れられると言うのだろうか。「癖」なら治せ、という話になりかねない。

僕は、<基本的には>細かい表現にこだわって抗議するのは賛成しない。しかし、この「性癖」という表現は看過できない。なぜならば、それはセクシュアルマイノリティの問題の根幹だからだ。同性を好きになること、体と異なる性自認を持つことは、そういう「性癖」などといったものではないということを理解させるために多くの人たちは闘って来たのだ。

それでも、ちょっとした文章なら見逃したかもしれない。しかし、これは、医師のインタビューも登場する特集記事なのである。


僕は、この特集を組んだ人たちは、この言葉の問題を指摘すれば理解するかもしれない、と思い、メールを送った。気になる部分がいくつかあります、と書いて。電話番号も書いておいたら、編集者の一人から電話がかかって来た。声の感じからすると、そんなに年齢はいっていない女性という印象だ。

僕はなるべく落ち着き目に話をし始めたのだが、最初から、防衛的な印象の強い応答であった。そして、ある言葉のやりとりで怒りのスイッチが入った。それは、僕が「現在、ゲイであることは性的指向として表現されるようになっていますが、それはどうしてだと理解されているのですか?」と聞いたときに、「どのようにお答えしても、お怒りは変わらないでしょうから」という返答が帰って来たときだ。

コミュニケーションを遮断する言葉。そして、自分の勉強不足、知識不足は全く認めないというスタンス。

いろんなやりとりがあったが、全体として、彼女が、僕の発言を活動家(=特別な立場の人)の一面的な意見、としてしか見ておらず、それよりは、彼女がインタビューしたバーの人の方がリアリティがあると判断しているということを感じ、愕然とした。

僕が、「セクシュアルマイノリティの自殺率が高いと言われていることをご存知ですか?(それを頭において記事を書いていますか?)」と尋ねたことに対して、「それって、どうなんですか? Pさん(そのバーの人)に聞いたら、自分のまわりでは知らないと言っていました」と。

唖然。統計として現れているもの、専門家とのやりとり、いろいろな活動を通じて、僕が得て来た知識を否定し、自分がたまたま知り合ったバーの方の一人の経験だけを根拠とするなんて、いったいどういうことか。


「性癖」という言葉も、「インタビューに答えた人が使ったので」ということを言い訳にしていた。しかし、インタビュー内容は「」内で表現されているが、その言葉には「」はついていない。彼女ら編集者がそう思っていたという証拠だ。また、ちゃんと勉強していれば、インタビュイーが使った言葉でも、この言葉を使うのにためらい、どう使うかを考えただろう。

もちろん、その観光バーの方のリアリティは、その方のリアリティである。その言葉を自分のことを語る言葉として持っているのかもしれない。しかし、その一人の人の発言をより広い文脈の中でどう位置づけるか、そのまま使っていいのか、他の言葉に置き換えてはダメか、ダメならどうフォローを入れておくべきか、を考えるのが、メディア制作者の役割ではないのか。


当然、そのためには、ある程度の知識が必要になる。僕は、「どういう書籍を参考にされたのですか?」と聞いた。彼女の答えは、「今後、ご教示ください」というものだった。一冊の本も読んでいないようだ。なんたること。

彼女は、その勉強不足について、「月刊の雑誌なので一年もかけて勉強することもできませんし」と言う。また「誰もが100%満足できるものはつくれませんから」といった極端な例を持って来て言い訳する。誰も、そんなものは求めていないというのに。

2−3冊の本を読むこと(あるいは見比べた上で1冊の本を読むこと)すらせずに、よくこんなセンシティブな面のある問題を扱ったもんだと思う。しかし、彼女は、そのようなセンシティブなものとして扱う態度を、何度も「ナーバスな」と呼び、そして、「こうして噛み付くのは逆効果じゃないですか」とも言った。

「はるな愛さんのように、楽しく、自虐的なところもありますけど、そうしていったほうが理解が広がるのではないか」ということも。

何度も「こうしてとりあげたことに意味がある。となりにいるんですよ、と伝えたかった」ということを言っていた。繰り返しになるが、僕は、インタビューに答えた人たちのことは尊敬している。だが、この企画自体には、そんな意味はない。なぜなら、既にメディアで提示されているイメージをなぞっただけのものだからだ。何のオリジナリティもない。沖縄でも既に「オネエキャラ」としてテレビに出ている人もいるのだ。


とにもかくにも、その電話で話をした彼女が、丁寧な言葉づかいながらも、全く間違いを認めもせず、こちらの意見を「噛み付いている」ものであり、過剰なものであり、ナーバスなものであるという位置づけしかしない応対に、怒りが込み上げた。

そして、怒りがおさまると、とても悲しい気持ちになった。今は、そのやりとりで、自分がとても傷ついたんだということを実感している。彼女は、僕のことについて、新聞記事などから先に知っていたようだ。その新聞記事から勝手なイメージをつくりあげていたのだろう。

「砂川さんはオネェカルチャーなどにも違和感を感じられるでしょうが」という、よく分からない事も言われた。僕は、メディアの「オネェ」の括り方、扱いかたにはとても疑問を感じているが、「オネェカルチャー」に違和感を感じたことなどない。

そんな風に勝手に決めつけられ対応されたことを含め、バカにされたという印象が残った(「砂川さんに監修をしてもらえば、良かったのでしょうが…」という言い方もされた)。

もちろん、彼女は「そんなつもりはない」と言うだろう。この特集も、理解を広める「つもり」でやったと主張で正当化するのだから。まぁ、僕の「バカにされた」という印象はさておき、メディアはどんな「つもり」でやったかではなく、どういう言葉を書き、どういうイメージをつくったかで責任が問われるべきであることは言うまでもない。

そして、自分の制作したものへ意見が寄せられたときに、応答し、制作したものを振り返る姿勢がない者は、メディアをつくるプロとは言えない。
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by hideki_sunagawa | 2012-02-09 05:20 | LGBT/gender
2012年 02月 06日

なは女性センターで講座します

毎週月曜日はLGBT関係のニュースをアップしているけど、今日はちょっとしんどいので休みまーす。かわりに(?)、今週金曜日に「なは女性センター」での講座の宣伝を。お近くの方で時間のある方はぜひお越しくださいませ。

ーーー
「同性カップルの社会的認知へ向けて〜同性間パートナーシップと結婚の平等性について〜」
日時:2月10日(金)午後7時〜8時半
会場:なは女性センター第2学習室
(那覇市銘苅2-3-1 新都心銘苅庁舎1F <てぃるるじゃないよ!)
ーーー

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by hideki_sunagawa | 2012-02-06 06:09 | LGBT/gender
2012年 01月 30日

LGBTニュース紹介

▼米国の人気女優の発言をめぐり議論

『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役として日本でも良く知られている米国の女優、シンシア・ニクソンが、自身の同性愛は「選択」と表現したことをめぐって、米国で大きな議論となっている。

議論を引き起こした発言は、ニューヨークタイムズのインタビューの中で語ったもの。それは次のような内容だ。

「私は、最近、同性愛者の聴衆に向けて力づけるスピーチをして、その中でこう言いました。『私はストレートであったこともあるし、同性愛者(gay)であったこともある。そして、同性愛者のほうが良かった』と。そしたら、その言い方が、同性愛が選択であるかのようだから変えるようにと言われました。でも、多くの人にとってはそうじゃないのはわかっていますが、私にとってそれは選択なんです。」

この「選択」という表現が、米国のキリスト教右派が主張している「同性愛は治せる」というものと呼応してしまうということで、大きな批判が巻き起こった。

その後、このことをめぐってのやりとりの中で、「しぶしぶ」バイセクシュアルであることを認めたと記す記事もある。彼女は、「バイセクシュアルが誰からも好かれないから、その言葉は使いたくない」と語っているという。

また、この議論をめぐって、New York Timesのゲイのコラムニストによる「遺伝によるものか否か関係なく、同性愛者はいなくならない」という文章が同紙に掲載された。この中で、彼(Earl Wilson氏)は、彼女の発言への懸念はよくわかるが、同性愛者であることが「生まれついてのもの」ということに固執することへの批判も投げかけている。

Pink Newsの記事
 … Cynthia Nixon: ‘My homosexuality is a choice’
 … Cynthia Nixon: Bisexuals? We get no respect


▼宮崎県青少年健全育成審議会の同性愛をめぐる記述、削除される

このブログで1月10日に紹介した、宮崎県青少年健全育成審議会議事録の同性愛をめぐる問題のある発言が、サイトから削除された。

新しい議事録の冒頭には、
ーーー
本ホームページに掲載(平成23年12月23日付け)した、平成23年度第2回青少年健全育成審議会議事概要に関し、委員から、様々な誤解を生じているため、発言の一部を取り消したいとの申し出があり、同審議会で了承されましたので、改めて、議事概要を掲載いたしました。
ーーー
と記されている。

もとの議事録には、「女性リード型の描写が進むとホモセクシュアル的な傾向が出てきて、心理的にノーマルな性交渉が難しくなる」といった委員の発言が掲載されていた。


▼イギリスで、HIV陽性のゲイへC型肝炎ウイルス感染注意の呼びかけ

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イギリスのNational AIDS Trustは、HIVとC型肝炎ウイルスに関するレポートを発表し、その中で、特にゲイのHIV陽性者に対し、C型肝炎ウイルスの感染への注意呼びかけた。

「C型肝炎とHIVの重複感染」と題されたこのレポートによると、イギリスのHIV陽性者のうち約9%がC型肝炎ウイルスに感染していること、B型やC型の肝炎ウイルス感染による肝臓疾患の中で、C型肝炎ウイルスとHIVの重複感染が重篤化しやすいという。

そのうえで、HIV陽性のゲイの中でHIV感染が広がっていること、しかし、ゲイを対象とした国による予防のための戦略がつくられていないことから、注意を喚起している。また、HIV陽性者のC型肝炎ウイルスの検査だけでなく、HIV感染後にC型肝炎ウイルスに感染する人もいることから、HIVとC型肝炎ウイルスの重複感染によるダメージについて十分に知らせていくことの重要性が強調されている。

また、C型肝炎ウイルスに関するスティグマが、この流行に拍車をかけることも指摘している。
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by hideki_sunagawa | 2012-01-30 06:22 | LGBT/gender
2012年 01月 23日

LGBTニュース紹介01/23

LGBTニュースの前に…

今日は、旧暦の元旦。最近は、新月から一ヶ月が始まる感じがいいなぁ…と思っているので、旧暦に沿って、再び、あけましておめでとうございます(笑)。沖縄では、今も、糸満市などでは旧暦の正月も祝う習慣が残っています。僕が子どもの頃は、那覇でもまだ少し旧暦の正月も正月感があったような…。アジアでは旧暦を祝うところが多いし、沖縄も、新暦とはまた違う感じで(観光客へのアピールのためも含め)、旧暦正月を復活させてもいいんじゃないかと思ったり。

さて、LGBTニュースをいくつか。


▼「キング牧師の日」のパレードで、黒人のLGBTグループも参加

1月15日は、黒人の公民権運動指導者マーティン・ルーサー・キング Jr.牧師の誕生日。その日や翌日に、全米各地でその偉業をたたえるパレードが開催された。ロサンゼルスでは、有色人種系のLGBTグループも100人以上マーチに参加し、黒人のLGBTコミュニティの可視化を訴えた。

(動画)Black Gay & Here To Stay - LGBT March in the Los Angeles Martin Luther King Jr Day Parade


▼同性カップルに育てられた子の「幸せ」をめぐる議論

米大統領選の共和党の有力候補、リック・サントラム氏は、今月の上旬、「ゲイ/レズビアンの両親は、子どもらが必要とし、受けるべきものを奪い、それらを得られる権利を奪っている」とロサンゼルスタイムスのインタビューで語り、議論を招いている。

しかし、もともと、同性カップルに育てられた子の発達等に関して、異性カップルの子と変わりないという調査結果は多い。そして、また改めて、彼の意見に対する反証となる、同性カップルに育てられた子のQOL(Quality of Life:生活の質)に関する調査結果が発表された。

この調査は、「レズビアンマザーに産み育てられた青年期の子のQOL(Quality of Life:生活の質)」というもの。「両親/保護者とうまくいっている」「将来を楽しみにしている」「自分自身に満足している」などの一連の質問に関する点数を答える調査で、異性カップルの両親に育てられた子と同性カップルの両親に育てられた子の間に差はないことが明らかになった。

調査者は、この結果について、「私たちのデータは、レズビアンマザーに産み育てられた17歳の子は、他の子たちと同じくらい幸せ」と表現している。

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▼NHK教育テレビ「SONG BOOK in ENGLISH」でジャニスイアンを取り上げるも…

NHK教育テレビで土曜日午後11時から放送されている「アンジェラ・アキのSONG BOOK in English」という番組がある。これは、よく知られた英語の歌詞から、その歌の背景を考えながら英語表現を学ぶというもの。

1月28日は、ジャニス・イアンの1960年代のヒット曲「Will You Dance?」がとりあげられていた。ジャニス・イアンは、デビュー間もなくして一旦音楽活動から身を引いたものの、1970年代に復活し、現在も活躍する歌手である。

若い頃に男性と結婚したがすぐに離婚し、現在は、レズビアンであることをオープンにし、カナダで同性パートナーと結婚もし大きなニュースとなった。

しかし、この番組で彼女の半生について語るコーナーでは、彼女が10代の頃に男性と同棲し結婚したことは触れられたものの、現在レズビアンであること、女性と結婚していることなどには一切触れられなかった。

このような番組において真面目に語られる中では、レズビアンやゲイに関することはタブーということなのだろうか?
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by hideki_sunagawa | 2012-01-23 07:17 | LGBT/gender
2012年 01月 20日

アンバランスな感じ

数年に一回会う高校時代の友人(女性)が帰省しているというので会った。彼女のご家族が病気をされたことをきっかけにした帰省だったので、そんな話を聞いたり、高校時代の話をしたり、あれやこれや…。もちろん、彼女は、僕がゲイだということは知っている。

というか、彼女は、高校卒業して少し経って、手紙で自分の悩みも含めつつカミングアウトしたのだが、拒絶的な返事をよこした人物だ。僕がカミングアウトした相手で唯一、拒絶的なことを書いた人。なので、なんで、その彼女と今も会っているか、よくわからない面もあるけれど…。


とはいえ、そんな彼女も、「相手の人は東京に置いてきたの?」とか、「東京にいたときと同じ活動をやってるの?」と聞くくらいには変化した。しかし…。

彼女が、僕とパートナーとの関係について、あるいはそれに関する僕の気持ち等について聞いたのは、その一言だけだ。自分自身は、夫との話、子どもの話をさんざんするのに、どうしてなんだろう?かといって、僕に関係する話を聞かないわけじゃない。

僕の親のこと、姉のこと、僕のお腹の手術後のこと(彼女はそのときに見舞いに来てくれた)、仕事のこと、あれやこれや。


けれど、「パートナーと一緒に越して来なかったのはどうして?」とか、「今後はどうする予定?」とか、「寂しくない?」とか一切聞かない。僕の引っ越しをめぐって大きな問題の一つであることは予想つくだろうに。もしも、僕が異性愛者だったら、そうはならなかっただろうということが容易に想像つく。結婚というスタイルをとっていようといまいと。

前も似たような話を書いたが、意識的にしろ、無意識的にしろ、異性愛者が相手のときと明らかに違う形で、パートナーとの関係をめぐる話が回避されることは、僕はとても居心地の悪さを感じる。


もちろん、聞かれたくないという人もいるだろう。しかし、聞かれたい事か聞かれたくない事かは、さりげなく話を振ってみればわかる話だ。また、知り合って間もない相手なら一層慎重になるかもしれないが、この場合は、もはやそういう関係でもない。

同性カップルに関しては、その人がどんなにそのことをオープンにしていても、触れてはいけない事柄だ。オープンにしている相手なら、異性カップルに対する態度と同じ態度で接すればいいだけの話なのに(もちろん、より深い話をしようとする場合には、社会的に置かれている状況の違いという問題も出て来るが…)。


ま、多くの人がそういう風に同性カップルに接せられるようになるまでには、まだまだ時間がかかるのだろう、残念ながら。

僕は、幸い、同じような態度で接してくれる友人たちに囲まれている。そういう友人たちがたくさんいるだけに、たまに、昔のよしみで会うことになる相手には、正直がっかりすることも少なくない。まぁ、それによって、こうして改めて問題を確認することができるのだけれど。

これからは、相手が回避しても、無理にでもパートナーの話や自分のゲイライツアクティビストとしての話をがんがんしていこうかな(苦笑)。
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by hideki_sunagawa | 2012-01-20 04:00 | LGBT/gender
2012年 01月 16日

LGBTニュース紹介01/16

▼サウジアラビアで、ゲイ男性がfacebookをきっかけに逮捕される

サウジアラビアで、30歳の男性が、facebookで男性のデート相手を探したことを理由に宗教警察にされたとして、その身の安全が心配されている。

彼は昨年の12月23日に逮捕されたが、Gay Middle Eastの調査後ようやく今になって、そのことが明らかになりつつあり、現在、ダンマームの警察に拘束されており、これから起訴されるとのこと。

同性愛に関しては、禁固刑から、鞭打ちにより死に至らしめられる刑まで幅があるが、社会的身分や宗教的背景などによって左右されることが多く、非西洋からの移民労働者は、上流階級の市民よりも厳しい刑に処せられる傾向にあるという。

*詳細はこちら → Gay Middle Eastの記事(英文)


▼ネイティブアメリカンのオープンリーレズビアン、州議員に

ミネソタ州の州議員を選出する特別選挙で、ネイティブアメリカンであり、オープンリーレズビアンでもあるSusan Allenさんが当選した。

彼女は、ミネアポリスの貧しい地区の代表となった。対立候補者であったNathan Blumenshineさんも敗北を認め、「彼女以上に、このコミュニティの声を代弁できる協力なリーダーはいないだろう」と語った。

米国内で、LGBTの議員を当選させるために活動している団体、Victory Fund は、「これは、私たちにとって2012年最初の勝利であり、今年のLGBT候補者にとってエキサイティングなスタートとなった」と語っている。

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▼カナダで、外国人同性カップルの結婚をめぐって議論

国外からカナダを訪れ、結婚した同性カップルの結婚は合法か…カナダの中で議論が起こった。

発端は、法務省が、カナダで結婚したフロリダと英国のレズビアンカップルの離婚をめぐって、それぞれの居住地で同性の結婚が認められてないため、もともと結婚自体が合法的とはいえないとの論を立てていることを、地元の新聞 Globe and Mail が掲載したことにある。

同新聞によると2003年以来、カナダで執り行われた15,000組の同性婚カップルのうち、5,000組以上が外国からのカップルだという。カナダで結婚した外国からのカップルは、離婚するためには、カナダに一年以上住むことが求められている。

問題となったカップルは、その条件を満たしていなかったが、法務省が、さらに踏み込んで、その結婚の正統性を否定したことが問題となった。

しかし、すぐに首相は、「カナダでおこなわれた結婚は、そのカップルの居住地域で認められていなくても、カナダでは認められる」とのべ、「結婚の定義についての議論を再開するつもりはない」と述べた。

*詳細はこちら → Gay City News(英文)


▼ジョージ・クルーニー、「結婚の平等化まで時間の問題」

ジョージ・クルーニーは、雑誌のインタビューに答え、「国全体で結婚が平等化する(同性の結婚が認められる)のは時間の問題だ」と語り、結婚の平等化を指して、「市民権運動の最後の柱」と呼んだ。

彼は、「世界は変わっているし、そのことは、どんどん問題でなくなっているし、早く実現すべきだと思う。若い人たちは、『何が問題なの?』と思っているよ」と述べた。

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by hideki_sunagawa | 2012-01-16 06:00 | LGBT/gender
2012年 01月 10日

LGBTニュース紹介01/10

久々にLGBTニュース紹介。

▼NHK紅白歌合戦、レディガガの歌詞の翻訳が問題に


大晦日のNHK紅白歌合戦に、世界的に人気のある歌手レディガガが、収録の形で出演したが、その翻訳に多くの問題があり、ツイッター上などで議論を呼んだ。

「Born This Way」は、米国でもLGBTも大いに励まされたとして評判になった曲。それは次の歌詞による。

No matter gay, straight or bi
lesbian, transgendered life
I'm on the right track, baby 
I was born to survive

ゲイだろうとストレートだろうとバイセクシュアルだろうと
レズビアンだろうとトランスジェンダーだろうと(問題じゃない)
私は正しい道を歩んでいる
私は生き抜くために 生まれてきた

(歌詞と翻訳の引用:gladxx

しかし、紅白では、その歌詞が「性的好みなんてどうでもいい/私は正しい道を進んでいる/どんな困難も乗り越える」と翻訳された。

あちこちで論じられているが、性的なあり方を「好み」と表現されてしまったこと、「どうでもいい」という訳の仕方が、逆に、性的なあり方を主張することと否定しているように読めるといったことは大きな問題だろう。

また、ゲイやレズビアンといった言葉が、公的には使ってはいけない言葉であるというイメージも植え付けることになってしまった。もともとマイノリティを力づける曲であるにもかかわらず、この翻訳のせいで、日本では逆の作用をもたらすことになってしまった。

また、「障がい者」を意識して使われていると思われるdifficulties「障がい」も、困難と訳されるなど、多くの翻訳上の問題が指摘されている。


▼宮崎県青少年健全育成審議会の同性愛をめぐる記述に抗議

「平成23年度第2回宮崎県青少年健全育成審議会の概要」に、同性愛に関連して、無知と偏見に基づく発言が記録されていることがわかり、そのあまりのひどい内容に驚きの声があがっている。「有害図書類の指定について」の議論だが、次のような発言がおこなわれている。

ーーー
A 委員 (略)また、女性リード型の描写が進むとホモセクシュアル的な傾向が出てきて、心理的にノーマルな性交渉が難しくなるんですね。

男性の意識の中で、自分がリードできないんじゃないかと考え、一概には言えないと思いますが、ホモセクシュアルの方にいく傾向が強くなるといわれています。

まさに今日の本の中では、その傾向が出ていたので、青少年の目につく形で普通の本と混在しているのはとても危険だなと思いました。
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このような同性愛の「原因論」は、全く根拠のないものであり、偏見を増長し拡大させるものと言わざるを得ない。既に、審議会で委員の発言として出されたものを、消すことはできないが、この発言が無知と偏見に基づくものであることを伝える必要があるだろう。

この内容についての問い合わせは、以下の通り(私もとりあえずメールを送りました)

<追記>後日、この問題の記述はサイトから削除されました。多くの人が抗議の声を寄せたのだと思います。ということで、こちらに掲載していた問い合わせ先も削除しました。



▼ジャマイカの新首相、LGBTの人権保護を明言

今年年始からの就任となるジャマイカの新首相ポーシャ・シンプソン=ミラー (二度目の就任)が、「性的指向によって差別されてはならない」と明言し注目されている。

もともとジャマイカには、同性愛行為を違法とする法律があるが、彼女は、同性愛者の人権が守られるべきとも発言し、内閣に同性愛者が入ることも認める、とも語っていることから、今後、LGBTをめぐるジャマイカの状況が改善されるのではないか、と期待されている。


▼ハワイ州、デラウェア州で、シビルユニオン施行

今年に入り、米国ハワイ州とデラウェア州で、同性カップルのシビルユニオン(パートナー関係を保証する法律)が施行された。また、ワシントン州も知事が「結婚の平等化」(同性婚の認可)を認める発言をおこなっており、近いうちに同性婚が実現するのではないかとみられている。

近年、同性間のパートナーシップを法的に保護する動きは、米国内やヨーロッパだけでなく、中南米でも広がりつつある。
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by hideki_sunagawa | 2012-01-10 05:58 | LGBT/gender