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2012年 04月 06日

東京滞在記4

帰る前日、東京プライド主催の「ウェルカムデー」という、パレードに向けての説明会&ワークショップがあったので、最初の30分だけ参加した。

僕の後に代表になった門戸大輔(もんこだいすけ)さんから、「挨拶しますか?」と言われたけれど、僕がしゃしゃり出る場でもないな、と思って断った。

参加者は20名くらい。門戸さんが、最初の挨拶で、「震災後、パレードをやる意味について悩みましたが、僕たちに出来ることが二つあると考えました。一つは、人と人をつなぐこと、もう一つは、未来を見せること」と語ったとき、僕は涙しそうになった。


僕が任期を終える頃から、東京プライドは混乱した。僕のやってきたこと、やり方に反発した人たちが、僕の後の東京プライドを自分たちのものにしようと、あれこれ動いたからだ(「自分のものたちに」というのは、もちろん、僕の立場からはそのようなモティベーションで動いているとしか見えなかったということ)。結果、その人たちが推した代表候補者が総会での選挙に負け、その人たちが東京プライドを出て新しい団体をつくることになった。

正直言って、この過程自体は様々な団体の中で(企業の中でも)よくあること。しかし、LGBTのコミュニティは、こういうことを面白おかしく語ったり、過剰にネガティブに見たりするきらいがある。二つの団体ができたという、それだけのことなのに、パレードそのもの、活動そのものを避けるようになる。


そして、新しい団体をつくった人たちは、東京プライドについてネガティブキャンペーン的な噂を流してダメージをあたえた。「LGBTコミュニティー」(?)は、そういうネガティブキャンペーンが好きらしい。これまで東京プライドが築いてきたことを全く見ずに、すぐにそういう言葉に飛びつく。そんな中、門戸さんはがんばってここまでやってきたのだ。

ちなみに、東京プライドを出て新しい団体をつくった人たちは、パレード開催(今月末頃にあるらしい)の前に辞めてしまい、今は、その後を継いだ人がやっているという。しかし、そうやって騒いで出て行って、しかし結局最後までやり切らずに辞めるような人たちの言葉を信じて、それまで活動を積み重ねて来た東京プライドを応援しなくなる人たちも少なくなかった。そういう中、東京プライドを継続させながらがんばり続けるのは実に大変なことだ。

その中で、文字通り身を削って奮闘している彼が語る言葉だからこそ、胸に響く。

正直、そういう背景を経て開催する今年のパレード(8月11日開催予定)は、まだいくつもの困難を乗り越えなくてはならない。でも、彼ならやってくれるだろうと信じてる。しかし、もしも開催を前に、断念することがあったとしても、僕はここまでがんばってきた彼に拍手を送りたい。


今は、彼が彼自身の言葉で、東京プライドパレードに向けて旗を振り呼び掛けている。僕は、自分が東京でがんばったものが一つ継がれたのを見て、ほっとした。


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by hideki_sunagawa | 2012-04-06 21:40 | Diary


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