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2012年 04月 04日

東京滞在記2

3月30日に、今回の投稿滞在の主要な目的である指導教官の退職記念セミナー&パーティーに出席(セミナーの方は、パートナーも一緒に)。

セミナーのタイトルは「人類学を学ぶ」。

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船曳先生がアカデミックなキャリアを積む中で交流のあった人たち(フランスの神話学者であるジョルジュ・デュメジルや、哲学者ミッシェル・フーコーも含まれる)の話や、若き頃のフィールドワークの話をされた。

そしてその後、現在執筆されている、制度を巡る人類学的な考察の論文の一部を発表され、ゲストのコメントと質問に応答するという形だった。


制度を巡る論文は、三者関係というものを一つの軸としていて、これは僕の博論とテーマが重なっているのだが、抽象化し、論理として突き詰めるレベルが、僕とは比べようもないくらい高く(当然なのだけれど)、大きな知的刺激を受けた。

この論文は、だいぶ「理論的」な印象を受けるが、船曳先生は、基本的に「理論には興味ない(論理には興味があるが)」とおっしゃっていて、フィールドワークによるfactsは強いし、いつまでも残ると強調されていたことが印象に残った(もちろん、記述の質によるわけだが)。僕は、その学問的志向を先生と共有してきたなぁ…と実感。


また、セミナーやパーティーで、大学院時代をともに過ごした「学友」や先生方と会えて、一気に院時代に戻ったような感覚に包まれたことが、とても印象に残った。今、沖縄に住んでいるのが幻のようにも感じる、不思議な時間の流れ…。

文化人類学界のビッグネームな方々もたくさんいらしていて、緊張した。特に、僕が以前より尊敬し、その書かれたものに影響を受けてきた(しかし、お会いしたことがなかった)田辺繁治先生にご挨拶する時は、超緊張。でも、握手していただけたことは、大きな励みとなった。


このセミナー&パーティーへの出席と、その翌日会った若いゲイの研究者(の卵)との歓談は、最近すっかり失いかけていた研究へのモティベーションを高めてくれた。その話は、また次回に(というわけで、続く)。
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by hideki_sunagawa | 2012-04-04 20:21 | Diary


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