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2011年 11月 15日

「勝利者史観」

体調は昨晩より良くなったものの、なんだか少し低空飛行気味…なんだろうなー。やっぱり風邪かな。

さて、本題。12日の日記として書いた、「社会は『進化』しない」という話。昨日読んだ文章にそれと似たような話が書いてあった。あまりにもタイムリーでびっくり。それは次のような文章。

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さまざまな実証研究において、歴史には一定の方向で進化するような根拠はどこにもなく、また変化があっても、歴史は具体的な何かを成就するかのように—これを目的論という—必然を生むわけではないことを明らかにしている。つまり勝利者史観*は、現代のトンデモ学説のひとつである。(中略)

歴史とは多くの先達の新しい着眼点による発見の集積と、それらを受け入れた社会の複雑な組み合わせの関係の可能なあり方(可能態)の一つに過ぎないことを断っておこう。

[*引用者注:この前の文章で、筆者は、勝利者史観について、「偽りのものはいつか歴史の舞台から退場し、正しい真理は最後まで生き残るはずだ」と考え「最後に残ったものが正しい」(=絶対的価値をもつ)と判断する史観として説明している。]

池田光穂2007「医療人類学の可能性」in 池田光穂・奥野克巳共編『医療人類学のレッスン』
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これは、西洋近代医学を優越した絶対的なものとして見る見方への懐疑として書かれているものなので、だいぶ違う文脈ではあるが、先に自分が書いたことの前半部分と通じる話だと思う。自分が考えていることと似たような話が全く違う話の中で出て来るのは面白い。

にしても…(話は変わるが)…やはり、医療人類学も面白い。実は、一時期、医療人類学系の研究会にもちょっと顔を出していたこともあるんだよなー。自分がかかわってきたHIVのことも、ちゃんと医療人類学的な議論の中に位置づけたいとずっと思ってるけど、思っているまま。

やりたいこと、やれることを見極めて、やるための計画をちゃんと立てなくちゃな。でも、その前にとりあえず、体調を回復させよう…
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by hideki_sunagawa | 2011-11-15 05:46 | Diary


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