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2011年 09月 26日

今も残る戦争の傷

先日の「なは女性センター」の懇親会で聞いた話を書こう思って忘れていた。最近おこなわれているらしい、沖縄戦によるトラウマの研究からの話。

6月頃から、沖縄では精神的に不安定になる人が増えるという。よく「季節の変わり目に調子を崩す人が多い」と言われているから、それも関係しているかもしれない。

しかし、明確に戦争の記憶と結びついている人も少なくないという。沖縄戦が終わりに近づくにつれ、戦闘が一層激しさを増し、蒸し暑い空気の中で目の当たりにした腐敗していく死体の記憶、それを踏んでしまった感触、激しい死臭…そのようなものを思い出す人たちがいる、と。

そして、幼い頃に経験しつつ忘れていたことが、70歳を過ぎてから思い出される、ということも少なくないらしい。自分の身代わりになるように亡くなった母親のこと、など。

戦後長らく、精神的に病む人たちの数が、本土に比較してはるかに多かったという話を以前テレビでやっていたことも思い出す。戦後に生まれた人の中にも、その様子を身近に見つつ、傷を抱えた人もいるだろう。

米兵による残忍な犯罪が起きた村(狭い共同体)では、そのことによる傷を、被害者だけでなくまわりの人も抱え、精神的な抑圧を生むという話を、以前、ある女性活動家から聴いたことがある。

そうだ。僕は、沖縄に帰るからには、そういう話も身に刻むように聴かねばと思っていたのだった。少しずつ、そうしていこう。


画像は、新都心のもの。激しい戦闘が続き、多くの米兵が亡くなり、またその苛烈さに精神的に病んだ者も多かったという。「シュガーローフの戦い」という名がついている。それゆえ、長らく「良くない土地」と言われていたが、最近はそういう語りも減っているようだ。
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by hideki_sunagawa | 2011-09-26 00:53 | Okinawa


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