2011年 08月 17日

エイサーをめぐる議論 onTwitter

昨日、沖縄を中心に活躍されているミュージシャン、知花竜海さんのツイッターへの僕のレスを皮切りに、二人の友人と、エイサーをめぐって熱い議論になった。面白い、いい議論ができたと思うので、こちらに記録。

☆(追記)最初は、そのまま掲載していたのだけれど、やりとりに参加された方が「恥ずかしい…」というので、その方の発言は要約を(ブルーで()に入れて表記)。

ツイッターのやりとりなので、レスの順番が入り組むので、ツイッターに慣れていない人は読みづらいかもしれない。レスが、直前に流れたツイートのレスとは限らず、いくつか前のツイート(つぶやき)へのレスだったりもするので、その辺を念頭に置いて読んでみてください。

もともと最初に僕のツイートにレスをくれた方は、ゲイを中心としたエイサーグループで(以下、仮名としてSNとしておく)ここ2年くらい踊っている。

このエイサーグループは、関東、関西、沖縄それぞれに支部があり、新宿二丁目で毎年開催される「東京レインボー祭り」にはなくてはならない存在になっている。また、各地の性的マイノリティのパレードでも華を添える存在に。

途中からやりとりに参加するSさんは、このグループを立ち上げた一人。彼は、もともと東京のエイサーシンカでエイサーをやっていた(その中でもゲイであることをオープンにしていた)。エイサーについてかなり詳しい。二人とも、沖縄出身ではないが、エイサーに対する思いは熱い。

「Hideki」が僕のツイートです。



<以下、やりとり(注は、ここにアップするためにつけたもの)>

Chibanaさんのツイート:青年会がEXILEのI wishでエイサー踊ってる笑。ちゃんと地方が三線で弾いて歌ってるよ。しにうける。そこからの唐船ドーイ! 


Hideki:青年会にもこういう流れが。EXILEの曲を使うところがヘテロ男子文化だなぁ(苦笑) RT @Chibana 青年会がEXILEのI wishでエイサー踊ってる笑。ちゃんと地方が三線で弾いて歌ってるよ。しにうける。そこからの唐船ドーイ!

(嘆かわしく感じるという内容のレス)

Hideki:ま、その時々において変化するものだし、僕は、面白いと思うけど。たぶん、一部だけ遊び要素としてやってるんだろうし。SNがMAXとかやるのと同じかと。

(注:SNは、ゲイのエイサーグループの仮名。MAXというのは、ゲイナイトなどで踊る用に、MAXの「ニライカナイ」を踊ったりすることを意味している。)

Hidek:僕もあまり創作には惹かれないけど、そういう個々の好みはさておき、もともと共同体のものなので、「余所者」があれこれ言うのも…って感じかな。

(余所者だからこそ、伝統的なものへ憧れが…)

S:ま、ぶっちゃけ好みの問題だからねー(笑)なんだかんだ言って、創作エイサーの方がやってる人の数が多いって事からも、そういうの好きな人は多いってことだよね~。ま、マイノリティ~好きなあたしはやっぱり民謡系が好きだけど(笑)天の邪鬼だしー

(民謡系が廃れそうで寂しい)

Hideki:わかるー。でも、それって、やっぱり、都会で生きてる人の勝手な憧れだと思うんだよね(自分も含め)。もともと、エイサーって、伝統を守り受け継ぐ、というより共同体の関係性の強化が重要だからねー。 若者が集まる方法を模索してるんじゃないかな。

S:まーでも、何でもそうだけど、伝統を守るのも、伝統をぶち破るのもどっちも意味のあることだよねー(●´ω`●) ゲイだけのエイサーなんて、ある意味型破りなんだし(笑)

S:大丈夫、廃れないから(笑)マジョリティーが強くなればなるほど、マイノリティーに惹かれる人ののめり込み具合がひどくなるのは何でもだし。そんなときは平敷屋のエイサー見て!ずーーーっと伝統エイサーを守り続けてる事のすごさがわかるから

Hideki:天邪鬼ってことは、その土地に育って青年会に入ってやってたら、逆に、「創作やりたーい」って思ったかもねw

S:そう(笑)なにが目的かで選択肢は変わるからー。目的に対する手段として合ってれば何でもいいと思います~。大体、今の形のエイサーなんて、そんなにすごく古いものじゃないし

S:言ってる自信ある(笑)天の邪鬼ってより、可能性を熟慮したり、試さないで捨てるってことのデメリットの方が大きいと思っちゃうタイプなのでー(笑)

S:ううん、違うの。伝統を守るのもすごく大事。守るものと、変えるもの、両方があって初めて文化というものが成熟していくんじゃないかなぁと思うよー。だから、守って!(*・ω・)ノ

Hideki:「伝統」と言われるものについて、文化人類学的では色々議論があるけど、ここでは語り切れないw でも、このテーマ、面白いんだよね。そう、新しいものが出て来ると、そうではない流れへの執着も生まれるのです!

S:ですよねー。どんだけ続いてれば伝統になるのかなんて言い始めたら終わらない(笑)みんな違ってみんないいです(*´▽`*)

Hideki:実は「伝統」と思ってるものも、そんなに昔からあるものじゃなかったりするけどねぇ。僕は、「伝統」と呼ぶかどうかさておき、いいと思うものは、そう思う人が継続すればいいかと(というか、そうしかなり得ないような)。

S:今の形のエイサーなんて、せいぜい戦後の話ですもんね(笑)

(変えるエネルギーより守るエネルギーの方が僕には合う気がします…。だから、守りたい。)

S:いいのよ、守って!M(注:SN創設メンバーの一人)と話合うと思うよ(*・ω・)ノ かく言う僕も、なんだかんだ言って守る派だから(笑) 守って、繋いで、育てましょ

S:ただ、正確には僕はバランス派なの(´д`) 目的は多くの人にエイサーを知ってもらいたい!だから、もしかしたら、場合によってはより多くにアピールできる方法を取るかもしれない。衣装も実は沖縄伝統にアレンジ入れてるし

Hideki:さすが!よくご存知で。特に、大きな振り、大太鼓が目立つ構成は、1970年代(だったかな?)の本土遠征のときに、「なめられないように」ということでつくられたと、沖縄芸能研究者の久万田先生がおっしゃってました。この辺の話、おもしろい! 

(ヒヤミカチを例に取ったって戦後の話ですもんね)

S:ね、僕も一時期エイサーの成り立ちとか、より古い念仏踊りだったり、大宜味の辺りでまだやってる、手踊りだけの昔の形のエイサー見に行ったりと結構色々教えてもらいました(*´▽`*)

Hideki:そうそう、そういう色んな意識や方向性をもった人がせめぎ合って(いい意味で)、こういう文化は充実していくのだと思います!「頑固」な人の存在、大事。

S:ポイントは、それぞれの立場、考え方で、きちんとした「議論」する事ですよね(*・ω・)ノ 全部を否定した文化に未来はないと思います

Hideki:面白い議論だったー。今度、会ったときにそれぞれから改めて話聞きたいわ。Sさんにも色々教えてもらお。おやすみーw

(みんなの色んな意識が文化を形成していくんだね。どんな流れになるかは、みんな次第。当たり前の事だけど気付かなかった。お二方共色々とありがとうございます。)

S:こういうの話すの楽しいねー(*´▽`*)今度ゆっくり話しましょ
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by hideki_sunagawa | 2011-08-17 12:26 | Okinawa


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