2011年 05月 12日
<ウガンダ反同性愛法の現状> 国際社会の反発を受けて、起草者が「死刑は削除する」ことを示唆していたことから、死刑の条項はなくなるのではないかと推測されていたが、修正案は提出されておらず、そのまま残る可能性が高いと指摘されている。 また、審議も中止されたのではないかという報道もあったが、結局は、引き続き予定されており、総じて、当初の予定通り進んでいる模様(法律の翻訳を、11日付でアップしてあります<冒頭に書いた、この法律の背景についての説明も重要です!)。 ☆追記☆ 5月13日(金)、時間切れで今国会では審議されなかったというニュースが流れた→記事。ひとまずは、ほっ。 しかし、起草者はまた出すつもりと言っており、さらにいうならば、下に書いているように、ウガンダも含め違法となっている国はたくさんあるのだ。 <違法とする国や地域の数> 実は、同性間での性行為が違法となっている国や地域は81あり、5カ国は死刑にできる法律を持っている。今回のウガンダが大きな問題になっているのは、今新たに死刑にできる法律をつくろうとしていること(もともと違法ということになってはいます)、包括的であること(間接的に関与したと目された人、「未遂」の人も罰せられる)ということによる。 <権利を認める国や地域の数> 逆に、同性間のパートナーシップを認める国や地域は62あり、差別を禁止する国や地域は118。先の違法か、権利を認めているかの二分という気がします。ただ、アジアではどちらもないという国や地域がたくさんある(イスラム教の影響の強い地域では違法となっているところも)。 <これからも関心を持ち続けるということ> アフリカで活動している知人は、「ウガンダでは、この法律が通らなくても、厳しい状況は変わらない。これから息の長い支援が必要」と言う。まさに。こんなに苛酷な状況下においても、活動している当事者がいることに胸を打たれる。今回のことをきっけに、日本でも、海外の状況に関心を持つ人が増えたようだ。これからも、関心を持ち続ける人がたくさんいるといいなと思う。 世界の状況について関心のある方は、ILGA(International Lesbian and Gay Association)のサイトをチェックしてみてください。http://ilga.org/
by Hideki_Sunagawa
| 2011-05-12 09:17
| LGBT/gender
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