One Voice

hidekiss.exblog.jp
ブログトップ
2011年 01月 21日

恩と愛と

改めて書くと恥ずかしいが、最近、「愛」について考えている。僕は、「愛」というものが実体を持っていたり、普遍的に存在していたりするものとは思わない。しかし、いや、だからこそ、それぞれが自分にとっての愛を考えることは大切なことなのだと思う。

このことを久しぶりに考え始めきっかけは、一つには、「これまで、僕は自分が受けて来たサポートを『恩』だと思ってきたけれど、それを『愛』としてとらえなおすと、ずいぶんと印象が違うな」と思ったことがある。

「恩」には、返すべきもの、というイメージがつきまとう。もちろん、「恩」は、とてもありがたいものだが、多くの「恩」を受けると重荷になることもある。一方、「愛」は、返すとか返さないというものではない。むしろ、自分が受けた「愛」は、今度は自分が他の人に分けることの方が重要で、そうすることで、ようやくその「愛」に応えることになるような気がする。


そして「愛」について考えるようになったもう一つのきっかけは、最近、「『愛』を受けていても、それに気づかない人がいるんだな」と思うことがあったこと。

自分のことを心配してくれる人がいて、「大丈夫?」と声をかけてもらえること、「何かあったら言ってね」と言ってもらえること、大変な状況や弱った気持ちに寄り添うような態度を示してもらえること、もちろん、具体的な形で支えてもらえること…そういった行為こそが「愛」なのに、それに気づかずに、どこかに「これが『愛』だ」と実感できるものがあると思い、探し求めてしまう。

「愛」が実体として存在しているというイメージを持つがゆえに、今ここにあるものではない何かだろうと思い、を求めてさまようのかもしれない。まさに、「青い鳥」の話そのものだ。

しかし、そんな風に言う自分も、自分がもらってきた「愛」に気づかずにやり過ごしてしまったことが少なからずあるだろう。また、気づきつつも、うまく受け取れなかったり、素直に感謝できないこともあった。

約20年間の東京生活に終止符をつけようとしている今、その日々を振り返り、自分がいかに多くの人から「愛」を受け、支えられてきたかを改めて実感し、感謝の念を深めている。それが、これからの僕がどう生きていくか、生きていきたいかということの土台となることだろう。
[PR]

by Hideki_Sunagawa | 2011-01-21 01:47 | Diary


<< 最後の講義      成人式 >>